
11月6日にAI(人工知能)のパイオニアOpenAIが新機能のリリースを行った。以前にもお伝えしたがAIは今後、全産業および生活に大きな影響を及ぼす可能性が高いので、引き続きその動きを観測していきたい。
まず、GPT―4のバージョンアップ版としてGPT―4 Turboが登場することになった。これまで2019年9月までの情報を基にして回答していたものが、23年4月までの情報を基にして回答ができるようになった。ただし、ChatGPTの使い方としてはリアルタイムで最新の内容を問うよりは、企画案を練る(壁打ち相手にする)や、文章を考えるといった、汎用的なものの方が使い勝手がよいことは引き続き変わらない。前回も触れたが、クチコミの返信などは実に上手な回答を出してくる。
次に発表されたのは、カスタムされたChatGPTが簡単に使えるようになった、という内容である。どういうことかというと、「特定の課題の解決に特化したChatGPT」が手軽に使えるようになるということである。もっとかみ砕くと、「A旅館という固有の情報を覚えこませれば、A旅館のフロントの代わりに宿泊者の質問に自動応答してくれるチャットボットを『誰でも簡単に作れる』ようになる」という事である。これは人手不足に困る宿泊業界にとっては朗報であろう。
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