【インターネット徹底集客 235】続・新型コロナウイルスの影響 アビリブ・プライムコンセプト取締役 内藤英賢


 前号では2020年のゴールデンウイーク(GW)の動向をお伝えした。その際に状況は刻一刻と変わるので注視してほしいと記載したが、まさに刻一刻と状況は変化しつつある。従って、今号でも新型コロナウイルスに関する情勢を述べていきたいと思うが、あくまで現時点(4月6日時点)での話ということで留意いただきたい。

 4月6日時点で、7都府県に5月6日まで緊急事態宣言が発令されるとの発表があった。これにより、7都府県を商圏とするエリアのGWの需要は大幅減となることが想定される。従って、GWの戦術を大幅に見直すことが必要となる。まずは4月10日くらいまでに該当エリアからのキャンセルの波が到来すると思われる。ここで大事なことは該当エリアの方でキャンセルしないお客さまの層である。「様子見をしている方」や「行かない方向であるが、キャンセル料がかかる時まで持ち続けている方」「まだ行く気の方」など、さまざまな層が入り混じっているので、一度お客さまの意向をお伺いすることをお勧めする。

 残った予約は比較的確定に近い予約なので、その上で新しい対策を練ることが大事である。該当エリアのお客さまからの新規の集客は厳しいと想定して、それ以外のエリアでかつ近場の商圏のお客さまをターゲットとした集客戦術を実施することを考えるべきだ。ターゲットとした方々が何に興味を持ち、どのような宿泊プランやサービスがあれば訪れようと思うのかと知恵を巡らせて諦めずに集客に努めてほしい。

 また、賛否はあるであろうが、(緊急事態宣言の)該当エリアから、長期で離れようという人たちも少なからず出現すると思われる。現に軽井沢ではそのような動きもあるとの報道があった。これには感染拡大リスクも伴うため、賛否もあるが、そのように動く人々がいるということは頭に入れておくべきだろう。

 再度の繰り返しになるが、状況は刻一刻と変化するので、日々の小さな変化を見逃さずに、何が起きているかという仮説を立てて実施することが大事である。諦めずに、必ず開ける未来に向かって、手を尽くしてほしい。

(アビリブ・プライムコンセプト取締役 内藤英賢)

 
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