大阪湾の朝日望める眺望自慢
宿泊で楽しむ「本物体験」
淡路島の南東に位置する洲本温泉。大阪湾に面する海岸沿いに旅館ホテルが立ち並び、淡路島観光の拠点として人気の温泉地だ。各旅館ホテルとも眼前に広がる大阪湾の眺望が自慢。施設によっては、大浴場や露天風呂、各客室の露天風呂から、大阪湾越しに顔を出す朝日を望むことができる。潮風に吹かれつつ、朝日が作る「光の道」の絶景を堪能できるのは、洲本温泉ならではの楽しみだ。
「御食国(みけつくに)」として古代から朝廷に食材を献上していた淡路島は、現在も漁業、農業、畜産業が盛んであり、食の宝庫。島内の食糧自給率は110%に及ぶ。洲本温泉を含む島内の各旅館ホテルでも、「食の島・淡路島」を実感できるような、地元産品をふんだんに使った季節折々の料理を存分に楽しめる。
淡路島の名産といえばタマネギや淡路ビーフ、夏に旬を迎えるハモが有名だが、これからの冬の季節の一押しは「淡路島3年トラフグ」だ。通常は2年程度で出荷される養殖フグだが、淡路島ではさらに1年大切に育ててから出荷する。通常の1.5~2倍ほどの大きさに育ったトラフグは、身が締まり、旨味も深さを増す。さらに、たっぷりと太った白子の食べ応えと濃厚さは特筆ものだ。
2年ものに比べて大きく育った3年トラフグ
淡路島の入り口の明石海峡大橋までは大阪から車で約1時間10分、京都からも1時間30分ほどで、眺望と温泉と食を楽しめる淡路島。現在はさらに、島の生業や自然、歴史・文化の「本物」を体験できるコンテンツを充実させている。このうち7~9月限定で行っている「海ホタルショー」は、島北部の穏やかなビーチで、ネイチャーガイドの案内を受けながら、海ホタルの鑑賞や海ホタルすくいなどを体験できる、淡路島ならではの内容。車ならば30分ほどで南北の端から端まで行き来できる淡路島なので、洲本温泉に宿泊しながら参加することも十分可能だ。
来年は、2025大阪・関西万博の開幕に先立つ3月20日から10月13日まで「AWAJI島博」を開催。持続可能な島内の営みなどを体験できるコンテンツを60件ほどラインアップして、万博の来訪者に淡路島のありのままの魅力を体験してもらおうと準備を進めている。また、その大半はグループだけで楽しめる1組限定のプライベートプラン。地元生産者らとより深く関わりながら、じっくりと本物の淡路島を体験してもらいたい考えだ。