日本旅館で特別な1日
岐阜・下呂温泉を代表する旅館「水明館」(瀧康洋社長)は今年5月、「臨川閣」最上階(12階)にある4室を特別室(エグゼクティブスイート)に改装、オープンした。富裕層の取り込みを狙う。
臨川閣12階の特別室
昨年12月には「山水館」1階の特別室も改装しており、一段とグレードアップした客室で宿泊客を満足させる。
エグゼクティブスイートは、全室に清流・飛騨川と下呂温泉の街並みが一望できるバルコニーを設け、最上階だけの壮大な景色が堪能できるようにした。
広縁には木のぬくもりを感じる「飛騨の匠」と名高い飛騨家具をぜいたくに採用。そして、室内には源泉掛け流しの天然温泉を引いた、御影石の広々とした風呂が完備されている。シンクは2台あり、2人一緒に利用できるのがうれしい。
部屋の広さは約83平方メートルで、本間10畳、ベッド2台を置いた次の間は8畳となっている。2~4人の利用を想定している。
12階にはまた、貴賓室「蓬莱」と「和合」があり、過去には天皇陛下や時の総理大臣も利用している。
食事は全室ともゆったりとした広縁のテーブルで味わう部屋食スタイルで、日本の宿文化の継承にこだわる。
若くして京都の高級料亭の板長を任されたほどの経歴と、厚生労働大臣賞をはじめとする数多くの受賞歴を持つ総料理長が腕を振るう。紡ぎ出す料理は京の雅を繕う日本料理で、厳選された旬の食材が幾多の彩りとなって目と舌を楽しませてくれる。
部屋食の日本料理
季節替わりの会席や名物の飛騨牛しゃぶしゃぶなどが用意されており、どれも極上の味だ。
水明館の食はこれだけではない。同館は「ぎふジビエ加盟店」でもあり、各種ジビエ料理付きプランも引き合いが多い。
▽水明館は岐阜県下呂市幸田1268。TEL0576(25)2800。https://www.suimeikan.co.jp/