
すっぽん料理の老舗宿
――宿の特徴は。
「すっぽん料理の料亭旅館です。すっぽんを目当てに来られる方がほとんどで、食事のみの方も多くいらっしゃいます。鍋をメインに、唐揚げ、刺し身、炭火焼き、肝焼き、茶わん蒸しと、さまざまな料理がございます」
――一帯はすっぽんが名物なのですか。
「はい。安心院(あじむ)はすっぽんとブドウの町で知られています。すっぽんは当店専用の養殖池があり、おいしいすっぽんを提供できるよう、その養殖方法にこだわっています。ブドウは西日本有数の生産量を誇り、当店の近くにあるワイナリーは多くの観光客が訪れています。当店はすっぽんに合うワインを提供するペアリングも行っており、二つを同時に楽しんでいただいています」
――創業は。
「大正9年で、今年で103年目になります。今の社長が4代目になります」
――やはり常連さんが多いのですか。
「常連さんもいらっしゃいますが、今は健康ブームで、すっぽんという食材自体も注目されているせいか、さまざまな方がおいでになります。以前は年輩の男性が多かったのですが、今は20~30代の女性も増え、年齢層が幅広くなっている印象です。別府や由布院から車で30分ですので、これらの温泉地に泊まった方が当店で食事をとる、というパターンも多いですね」
――サービスで心掛けていることは。
「田舎の自然の中にありますので、お客さまにはのんびりゆっくりくつろいでいただき、料理を堪能して心と体をリフレッシュしていただきたいと思っています」
――1泊2食の料金は。
「1万2650円からです」
【6室、約20人収容】