オリジナル山海創作料理
第939回よその旅館ホテル
──新しい施設ですね。
「昨年の1月9日にオープンしました。1990年開業の四季味亭ふじや(6室)の姉妹館で、野岩鉄道会津鬼怒川線の上三依塩原温泉口駅からバスで10分のところにあります」
──離れの宿をうたっています。
「箒川沿いに建つ、全7室の離れの宿です。3タイプあり、宿泊料金(税込み)3万円が2部屋、3万5千円が4部屋、5万円が1部屋となっています。周囲に建物がなく、まさしく1軒家です。静かでゆっくり過ごすには最適の環境だと思います。全部屋に温泉露天風呂、専用庭があり、マッサージチェアも置いています」
──塩原温泉では高価格帯の宿ですね。やはり富裕層の利用が多い?
「最も高い宿から2〜3番目のランクだと思います。お客さまの8割は東京の方です。シニア層の利用を想定していましたが、客層は幅広く、子ども連れのお客さまも多いですね。客室が離れており、お子さまが騒いでも苦情が出ない環境が喜ばれているようです。意外な結果です(笑い)」
──料理が自慢だとか。
「私が板長を兼ねていますので、徹底的にこだわっています。山里ですが、新鮮な魚介を各地から取り寄せ、オリジナルの山海創作料理をお出しします。オープン以後、お客さまからさまざまなアドバイスをいただき、お客さまと一緒になって仕上げてきた料理です。お客さまは料理の出来をチェックしに来るので、リピーターになり、いい循環ができています(笑い)」
──課題は。
「板長の負担も小さくないので、料理を任せられる人材を育てることです」
【1泊2食付き】