ワーケ客室設置へ
第1087回よその旅館ホテル
――宿の特色は。
「山里の渓流沿いの一軒宿で、上部に望楼を持つ本館は、昭和初期に建てられた燕駅前の旅館を移築した国登録有形文化財の建物です。温泉は当館の創業者が昭和2年に掘り当てた自家源泉で、濃厚な強食塩冷鉱泉です。無色透明ですが、塩辛く昆布茶のようなうま味を感じるほどです」
――客室は。
「客室数は17室です。本館には5室あり、それぞれに異なる座敷飾りの意匠が凝らされています。新館の8室は全てが渓流に面しています。木造平屋の旧館には現在4室ありますが、改装に向けて設計を進めています。ワーケーションの利用を念頭にした改装で、1室当たりの部屋を広げて3室にします。宴会場や庭もワーケーションの宿泊客に利用しやすい空間にリニューアルします。秋には完成予定です」
――風呂は。
「大浴場は男女それぞれに内湯と露天風呂がございます。当館で特徴的なのは川のせせらぎを感じられる露天風呂を備えた二つの貸し切り風呂で、『石湯』『深湯』それぞれに内湯と露天があります」
――料理は。
「OTAなどのクチコミで特に高い評価をいただいています。山菜、川魚など土地の季節の素材を生かした山里会席で、昔ながらの調理法にこだわっています。看板料理は、地元の山で採れた極太のゼンマイを昔ながらの味つけで煮た『ぜんまいの一本煮』です」
――周辺でお薦めの観光コンテンツは。
「燕三条地域には、刃物や金物などのものづくり産業が集積されていて、その工場を開放し、見学や体験ができるイベントが開催されています。大人の工場見学として人気になっています」
【1泊2食付き税別1万6千円から】