強酸性かけ流しの湯
第707回よその旅館ホテル
──セールスポイントは。
「温泉をかけ流しで使っています。ペーハー2・1と強い酸性のお湯です。源泉は無色透明ですが、浴槽に流れてきた時は茶色だったり、まれにきれいな黄緑色だったり。流れていく途中で酸化して、そのような色に変化していくようです。湯は腰痛や肩こり、筋肉痛などに効くと評判です。漁師さんも利用され、疲れた体が楽になると言ってくれています。男女それぞれに内湯と露天風呂があります。露天風呂は、天気がいい日は星空がきれいですよ」
──料理は。
「魚介類を中心に、地元のものを出すようにしています。今はマダラ漁が最盛期で、タラの刺身や鍋、胃袋やエラの和え物などをお出ししています。日によっては山菜もお出しします。源泉が山頂にあり、温泉のパイプのチェックを兼ねて山に採りに行っています」
──どんなお客さんが多いですか。
「道内と本州の方が半々ぐらい。観光や温泉目的、また秋には登山の方が多いです」
──サービスで心がけていることは。
「静かな場所ですので、お客さまも静かな雰囲気を求められます。必要最低限のことを行い、お客さまにはあまり干渉しないようにしています」
──今後は。
「うちは土砂崩れがあって、2002年6月に今の場所に移転しました。また父と母が亡くなり、私を含めて若い人間で旅館をやっています。移転する前の、昔の旅館の雰囲気が好きだったという人が多く、私も好きでしたので、そういう旅館になれるように、がんばりたいですね」
──1泊2食の料金は。
「税込みで8550円からです」
【11室、52人収容】