
全館改装で10室限定に
第930回よその旅館ホテル
──改装オープンしたそうですね。
「『迎帆楼』を全館改築し、新たに『灯屋 迎帆楼』として今年7月にオープンしました。客室数を57室から10室に減らし、一人一人のお客さまに向き合えるようにしました」
──リニューアルのコンセプトは。
「創業が大正8年で、当初は木曽川を行き交う帆掛け船の旅人をもてなす料理旅館でした。往時の雰囲気をイメージし、灯をともしてお客さまを暖かくお迎えし、犬山の町を明るく照らしたい、そんな思いを『灯屋』に込めて、おもてなしを新たにしました」
──客室は。
「全室が半露天風呂・展望テラス付きのスイートルームでモダンな和洋室です。当館は国宝『犬山城』城内の旧馬場に位置し、鵜飼で有名な木曽川に臨む立地ですので、すべてのお部屋から城、川の景観が楽しめます」
──温泉は。
「犬山城の別名『白帝城』にちなんで名付けられた『白帝の湯』です。プライベートな空間として客室の半露天風呂と、貸切風呂『ひすずし(灯涼し)』でご入浴いただけます」
──料理はどんなものを。
「地元の食材はもちろん全国の旬の食材を厳選して毎月メニューを替えて提供しています。夕食は会席料理です。夕・朝食ともに半個室の御食事処『色葉繧繝(いろはうげん)』でお出しします」
──外観、館内は。
「和のたたずまいを演出した外観で、館内のラウンジスペースには京都の老舗が手掛けた提灯をともし、食・アート関連の書籍などをご用意しています。スーベニアスペースでは尾張・美濃地方の工芸作家の作品などをとりそろえています」
【1泊2食付き3万7千円から(税別)】