
地元の魚にこだわり
第973回よその旅館ホテル
――セールスポイントは。
「温泉と料理です。温泉は寛文元年(1661)、鹿が傷を癒やしているところを発見したという言い伝えがあります。毎分100リットルが自噴し、高温なので若干加水をしておりますが、内風呂、露天風呂ともに掛け流しで使っています。泉質はナトリウム塩化物・硫酸塩泉で、神経痛やリウマチ、腰痛、肩こりなどに効きます。露天風呂は以前、庭だったところを改装して造りました。木や花に囲まれた雰囲気のいい露天風呂です」
――料理は。
「地元の魚にこだわっています。すぐそばが鹿部漁港で、そこであがった魚介類がメインです。今はイナダ、ヒラメ、アブラコ、ソイなどが旬です。夕食、朝食ともに基本的に部屋出しですが、人数が多いお客さまには別室をご用意しています」
――どんなお客さんが多いですか。
「年配のご夫婦やビジネスの方、またゴルフや釣りで来られる方が多いです。函館からは車で1時間ほど。近くに道の駅もオープンし、観光のお客さまも増えてきています」
――地震の影響は。
「直後はキャンセルの電話ばかりでしたが、今は少し落ち着きました。『ふっこう割』が決まったようですが、こちらの方まで影響があるかどうかは分かりません」
――今後は。
「あまり大きくすることはせず、お客さまに目の届く範囲でしっかりと対応していきたいです。地のものを使った料理にもこだわっていきたいです」
――1泊2食の料金は。
「お手頃プランが8790円(税込み)から、スタンダードプランが1万950円(同)からです」
【10室、約40人収容】