
高野槇の露天風呂人気
第698回よその旅館ホテル
──館名がユニークですね。
「創業は大正10年5月で、最初は『栄屋』と称して宿屋をやっていました。本業は材木業だったので、いつしか『材木栄屋』と呼ばれるようになり、今に至っています。館内も木にこだわり、銘木、良材をふんだんに使っています」
──源泉掛け流しの風呂が自慢だとか。
「檜の中でも最高の材料といわれる高野槇を使った円形大浴場の露天風呂が特に人気です。建屋も総檜造りで、これを目当てに来るお客さまも多いです。このほか、高野槇と設楽焼きを使った『さとの湯』と『ふじの湯』という二つの貸切風呂もあります。貸切風呂は予約制です。家族連れやカップルの方々に喜ばれます」
──庭園も評判が良いですね。
「中央には樹齢60年の一本桜があり、桜の季節は部屋やお風呂からお花見ができます。ライトアップした時の幻想的な雰囲気は見物です。季節ごとにいろいろな花が楽しめます。手入れは大変ですが(笑い)」
──食事はいかがですか。
「山形牛のすき焼きやしゃぶしゃぶが特に人気です。山形牛はきめ細かく適度な霜降りで、柔らかさとまろやかさが特徴。地元の酒やワインなどで召し上がっていただくと一段とおいしいですよ。食べ放題の宿泊プランもあります」
──心がけていることは。
「一声かけることです。朝のモーニングコーヒーをサービスする時やお帰りになる際に必ず声をかけるようにしています。お客さまがしてほしいことをして差し上げる。来て良かったと思っていただければ最高ですね」
【客室18室、1泊2食付き1万2千円から(税別)】