数寄屋造りの五つの離れ
第940回よその旅館ホテル
――宿の特長は。
「数寄屋造りの離れの部屋が五つあります。中央に日本庭園があり、それを囲むように離れがあります。落ち着いて滞在したいという常連の方や、40代以上の方に多くご利用いただいています。本館には10畳の和室が10室あります」
――温泉は。
「弱アルカリ炭酸水素塩泉で、とろみのある無色透明のお湯です。神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復などに効きます。大浴場に露天風呂と内湯があり、離れの客室にはヒノキ風呂と露天風呂も付いています」
――料理は。
「懐石料理です。四季折々の素材を使った前菜、地場の魚のお造り、鹿児島産黒豚の焼き物、黒毛和牛のしゃぶしゃぶなどです。グループで畜産をやっておりまして、最高級の素材をお召し上がりいただいています」
――サービスで心掛けていることは。
「お客さまにゆっくりと疲れを癒やしていただくこと。お客さまのご要望に応えるための『気付き』が大事だと思っています」
――外国人客は。
「ここ1、2年増えています。日本文化に興味があるお客さまが多く、数寄屋造りの部屋や日本庭園をよく写真に撮られています」
――経営での悩み事は。
「人材の確保です。特に若い人がなかなか入ってこないですね」
――鹿児島は今年、さまざまな話題があります。
「NHK大河ドラマ『西郷どん』や明治維新150年、世界遺産登録を目指す奄美など話題が豊富です。鹿児島にいらっしゃる方が増えると期待しています」
――1泊2食の料金は。
「1万7430円からです」
【15室、約60人収容】