築180年、豪農の宿
――場所はどのへんですか。
「JR高山駅から車で15分ほど。静かな環境で、田園風景が広がります。周辺には飛騨大鍾乳洞や奥飛騨温泉郷の平湯温泉などがあります」
――渋く味わいのある建物ですね。
「もともとは豪農の家で、築180年ほど、江戸時代後期の建物です。50年前から旅館業を始めました。磨き込まれた太い大黒柱や家具が当時のまま残っており、いろりを囲んで寛いでいただけます。渡り廊下の先には舞台付きの大宴会場などを備えた別館もあります」
――外国人も訪れますか。
「日本家屋に興味を持つ欧米のお客さまも多かったのですが、まだコロナ前に戻っていません。日本人のお客さまは回復しました。昭和ブームもあってか、最近は若いお客さまも多いですね」
――食事は。
「飛騨牛や地元の山菜、川魚、日本海の魚介を用いた会席料理をお出ししています。お米は近所の農家から仕入れており、おいしいと評判です。食事は広間でとっていただきます」
――温泉ですか。
「飛騨高山温泉からタンクローリーで運び、沸かしています。午後4時から朝9時まで入れます」
――リニューアル等は考えていますか。
「庭がとても奇麗なので、眺めながらお茶やコーヒーを飲めるスペースを造りたいなと思っています」
――心がけていることは。
「お客さまが落ち着いてホッとできる場所にしたい、と」
――もうすぐ高山祭です。
「夜祭の日は送迎のバスを出しています。喜ばれますね」
【17室、1泊2食付きで平日は税込み9500円から】