広がる田園、雪景色
第1082回よその旅館ホテル
――創業は。
「約60年前です。五日町では50年前ごろからスキー場が開業し始め、宿にも大勢の利用客が訪れるようになりました。私が引き継いでからは、割烹料理の提供を始めています」
――所在地は。
「南魚沼の町の中にあり、辺りを見渡すと田園風景など昔懐かしい光景が広がります。冬は、八海山に積もる雪など白銀の雪景色が素晴らしいです」
――食事は。
「和食を中心、冬季ではカニを市場から直接仕入れて提供しており、県外だけでなく地元客からも好評を得ています。春にはコゴメ、フキノトウなど葉物野菜、夏は魚野川のアユなど、地元で取れる旬の食材をお出ししています。地域は『南魚沼産コシヒカリ』でも知られますが、米にはこだわっており、農家の方に無農薬の内栽培で作っていただいています。越後の地酒もぜひ味わっていただきたいです」
――スポーツ合宿での利用客も多いとか。
「首都圏からは高校生の合宿、県内からは国体の強化合宿の宿泊所として多く利用されています。宿では体育館を借り、送迎サービスまで行っています」
――風呂は。
「人工温泉として、ラドン温泉、高麗人参風呂を設けています。高麗人参風呂は、韓国に何度も訪れるなど研究を重ね、免疫向上風呂として今では宿の大きな付加価値となっています」
――課題は。
「毎年の施設の修繕です。今は補助金を活用しながら修理しています」
――将来は。
「一人一人のニーズに応え、田舎のぬくもりがあるおもてなしを行い、第2のふるさとのようなほっとする宿と言われることです」
【20室、1泊2食9350円(税込み)】