津軽海峡を一望
第1062回よその旅館ホテル
――宿の特徴を教えてください。
「津軽海峡を一望できる風光明媚なところにある宿です。天気が良ければ、北海道の山並みも見えます」
――客層は。
「ほとんどが旅行会社からのツアー客です。トップシーズンは、『弘前さくらまつり』が開かれる4月下旬から10月末まで。冬場は、雪や吹雪を見たいというお客さまなどがいらっしゃいます」
――夕食はどんなものを。
「海のものが中心です。小さな舟盛りを一人一人に出す舟盛り膳と、あわび、ほたての陶板焼き膳が人気の2品です。海鮮以外の料理としては、つがる豚のしゃぶしゃぶ、銘柄牛『あおもり倉石牛』の陶板ステーキ膳などをご用意しています」
――独自のサービスはありますか。
「ロビーの真下、地下240メートルに北海道新幹線が走っています。そこで、新幹線が通る時間を七色の照明と通過音で知らせる装置をロビーに設置しています。これもお客さまから評判がいいですね」
――新型コロナの影響はどうですか。
「感染の流行で予約がピタッと止まってしまい、4~5月は休館にしました。その後、青森県の宿泊キャンペーンや政府のGo Toトラベルキャンペーンが実施され、宿泊客が戻ってきて、11月から12月中旬までは満館でした」
「驚いたのは、休館の連絡をお客さまにすると『それは駄目だ』と強く言い張る方が多かったこと。石川さゆりさんの『津軽海峡冬景色』が流行した頃に育った方が、その歌の舞台を訪れたいと当館によく来られます。高齢の方が一生に一度の記念として楽しみにしていたのでしょうね」
【62室、1泊2食付き1人・1万3千円から(税別)】