海と陸の”マグロ”を食べ比べ
第866回よその旅館ホテル
──一番のセールスポイントは。
「大間と言えば、やはりマグロです。日本一のマグロを一年通じて提供しています。大間マグロと『陸(おか)マグロ』、この海陸のマグロを味わっていただけるのは当施設だけです」
──陸マグロとは。
「大間町で育てられた黒毛和種の『大間牛』です。最高ランクのA5に評価される肉もあり、マグロの大トロと並ぶおいしさなので、地元では陸マグロと呼ばれています」
──温泉の特徴は。
「塩分が強いナトリウムカルシウム食塩泉、塩化物泉で、リウマチなどに効きます。湯冷めしないと評判です。お客さまから『本州最北端の地にこんなに良い泉質の温泉があったんだ』と喜ばれています」
──北海道新幹線が開業した影響はありますか。
「函館から大間までのフェリーを利用して来る人が増えました。交通の便はあまり良くないのですが、皆さんに『来て良かった』と言っていただけます」
「一方で、宿泊ではなく、日帰りが増え、通過点になってしまうのではないかという不安も感じています」
──客層は。
「宿泊施設の営業だけでなく、地元の人の憩いの場にもなっており、年配の方が多いですね。とはいえ、最近は若い人も増えています。バイクや自転車に乗って来る人も多くなりました」
──サービスのモットーは何ですか。
「おもてなしの心を忘れないようスタッフ全員が心がけています。この町の人の温かさを感じて、帰っていただけたらうれしいですね。リピーターをもっと増やしていけるよう頑張っていきます」
【16室、1泊2食付き7560円から】