サービス産業などの中小企業・小規模事業者が活用できる「IT導入補助金」に関連して12日、「プラスITフェア2018」が都内で開催された。
IT導入補助金の説明会や業種別の補助金活用セミナーのほか、約60社のIT企業の商品・サービスを紹介する展示会などが行われ、ITツールの導入を検討している事業者などが来場した。
業種別のセミナーでは、宿泊業向けのセミナーも開催され、旅館・ホテルを対象に「かんざしクラウド」などのソリューションサービスを手掛けるかんざし(東京都渋谷区)から石井貴紀氏が登壇し、ITツールの具体的な導入事例を説明した。
IT化を検討する業務は多岐にわたるが、過去宿泊業においてIT導入補助金が活用された業務は、顧客管理業務、コミュニケーション業務、予約業務の順とのこと。
「人材不足もあり、施設スタッフには複数業務をこなすことが求められている。また、ウェブサイトの管理などITスキルが求められる場面は増えている。一方で、スキルを持ったスタッフを新規採用することは難しい。結果、労働時間の増加などの問題が発生している。それぞれの施設で課題を明確にし、解決のためのITツール導入で創造性・生産性の高い業務に専念してもらい、作業時間の短縮や売り上げ拡大につなげてほしい」と石井氏。
同フェアは7月初旬までの間、全国各地で開催予定。
会場や日程などの詳細は、プラスITフェア2018事務局TEL03(3431)5088。http://www.plus-it-fair.jp/
案内チラシ