あいさつする髙橋会長
日本旅行業協会（ＪＡＴＡ、会員数1113社）は6月22日、第67回定時総会を東京都千代田区の経団連会館で開いた。髙橋広行会長は冒頭のあいさつで「海外旅行の復活なくして、旅行業界の復活なし。今年はとにかくＪＡＴＡの総力を挙げて、海外旅行の復活に取り組む」と強調した。
髙橋会長が最初に話題にしたのは、コンプライアンス問題だった。「ワクチン接種関連業務や全国旅行支援の事務局業務など国や自治体からの受託事業においてＪＡＴＡの信用を著しく失墜するようなコンプライアンス問題が複数発生した。業界の信頼回復とコンプライアンスレベルの向上に取り組んでいかなければならない」と会員に訴えた。
また、会員各社にアンケート調査を実施した結果、業界が直面している課題として主に（1）海外旅行取り扱い拡大に向けた対応（2）既存ビジネスの改革やＤＸを通じた旅行業の再生（3）資金繰り対策や補助金等の支援（4）団体・グループ旅行の機運醸成（5）コンプライアンス問題に関する業界の信用回復―の五つが浮かび上がったと報告。その中で最も意見が多かったのは、海外旅行の復活だった。
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