「エクスペディア」「ホテルズドットコム」など複数ブランドのOTAを運営するエクスペディアグループは6月30日、最新旅行トレンド発表会を東京都港区のザ・リッツ・カールトン東京で開いた。同グループリテール日本統括ディレクターの木村奈津子氏が「2022年7~9月の海外旅行に関する意識調査」の結果などを発表した。
同調査は、国内の18~45歳の男女で、最低3年に1回は観光目的の海外旅行または国内旅行をする人約千人を対象にインターネットで実施。今年7~9月の海外旅行について、49%が「興味がある」と回答。また、25%が「今後3カ月以内に海外旅行を検討中」と回答し、海外旅行の潜在需要の高さが数字で示された。
20年、21年と比較して、今年の7~9月はどの程度旅行するか聞いたところ、21%の人が「より多くの旅行をするつもりである」、43%の人が「同程度の旅行をする」と回答。旅行制限が徐々に解除される中、人々が旅行に向けて動き始めていることが伺えた。
より多くの旅行をする理由については、(1)旅行できないことに飽き飽きしているため(52%)(2)旅行における規制が緩和され始め、安全に旅行できるようになったと感じたため(46%)(3)自粛ムードが終わり、世の中で旅行がまた話題に上がり始めているため(35%)(4)新しい視点を得たり、新しい体験をしたりしたいため(21%)(5)海外旅行と国内旅行、どちらも行きたいため(20%)―と答えた。
木村氏は、エクスペディアユーザーの検索行動の変化についても言及。「ユーザーの検索時のフィルターの検索実績を見ると、コロナ禍で『施設やサービスの充実度』や『無料キャンセルの可否』が、宿泊施設における選定基準として新たに加わり、宿泊体験により充実度を求めるようになったことが分かる」と述べた。
エクスペディアグループリテール日本統括ディレクターの木村奈津子氏