静岡県大型観光キャンペーン推進協議会(事務局・県観光協会)は9月27日、「ふじのくにしずおか観光大商談会in東京」を都内で開催した。静岡県内各自治体の観光協会や観光関連事業者など約100人が参加。旅行会社やメディアに同県の観光の魅力を伝え、旅行商品の造成、各媒体を通じての情報発信を呼び掛けた。
第1部の冒頭、県スポーツ・文化観光部観光交流局長・影島英一郎氏が「今年静岡県は、中国の成都市、梅州市、韓国・全州市とともに、東アジア文化都市に選ばれた。食、芸術、温泉、花など、県が誇るコンテンツを世界に発信し、さまざまなプログラムを県内各地で実施する予定なので、ぜひ注目してほしい」とあいさつ。世界文化遺産に登録され今年で10年を迎える富士山について、「富士登山ではなく“富士下山”というようなプログラムも用意している」と述べ、富士山を用いたコンテンツの活用もアピールした。
同県の来年のメイントピックの一つが、浜松市内で開催される「浜名湖花博2024」。浜名湖ガーデンパーク会場では4月6日から6月2日まで、はままつフラワーパーク会場では3月23日から6月16日まで、期間限定の特別庭園、特別イベントや会場内限定グルメ、さまざまな体感型デジタルアトラクションが来場者を迎える。
同県と新潟県、長野県、山梨県の中央日本4県は連携し、「黄金KAIDO(陸路と海路でつなぐ佐渡~土肥)」プロジェクトを推進している。同プロジェクトは、佐渡金山(新潟県)、金鶏金山(長野県)、湯之奥金山(山梨県)、土肥金山(静岡県)を有する4県が、広域経済圏「山の洲(くに)」を形成して、各地域の観光誘客を一体的に促進するもの。4県間の移動を促すべく、定額料金(1万8300円)で4県間が乗り放題となる「高速道路ドライブプラン」、同プラン利用者を対象に佐渡汽船(新潟―両津、直江津―小木)のフェリー利用料金が往復最大2万4920円(約49%)割引となるプランなどを設定している。4県の徳川家ゆかりのスポットを巡り、葵(あおい)の御紋が印された御朱印を収集するイベント「『葵の御紋』巡礼の旅」も展開している。
会場の様子