東京都公立中学校の関西方面への修学旅行の出発式が16日、東京駅の新幹線ホームで開催された。主催したのは東京都中学校長会修学旅行対策委員会(事務局=日本修学旅行協会)。東京都公立中学校の修学旅行は主に東海道新幹線(専用臨時列車など)を利用して行われており、今年度はこの日を皮切りに延べ64日間の運行で約7万人の中学生が関西方面に出掛ける。
出発式では、関西方面へ出掛ける生徒を代表して国分寺市立第二中学校の高田結菜さんが「私たちは今日から3日間の修学旅行に出掛けます。どの学校でも長い時間をかけて準備をしてきたので、最高の修学旅行にします」と語った=写真。続いて、修学旅行が安全、快適に実施されることを願い、JR東海の社員に感謝の気持ちを込めて、生徒代表4人が花束を贈呈した。
答礼のあいさつでJR東海の佐津川和宏・東京駅長は、「皆さんが乗車する東海道新幹線は、開業から55年目を迎えたが、まだ乗客の死亡事故はない。1日平均373本の列車で運行しているが、一つ一つの列車の遅延時間がわずか0.9分だ。本日も安全で快適な輸送を提供するので安心してご乗車ください」と安全運転を約束。「令和元年という記念すべき年に皆さんにとって一生の財産になる素晴らしい修学旅行になることを願っている。行ってらっしゃい」と修学旅行生を見送った。