「日本の笑顔」をテーマに、第15回「旅フェア2009」(主催・旅フェア実行委員会)が5月29〜31日、昨年に続き、横浜市のパシフィコ横浜で開かれた。曇りや雨など天気の悪さが影響してか、期間中の来場者数は目標の12万人を下回る10万5052人(速報)だった。景気後退や新型インフルエンザの発生などで旅行市場も冷え込んでいるが、「旅フェアを起爆剤に」(出展者)とばかり、各ブースでは観光PRに努めていた。
初日の開幕式。主催者を代表してあいさつした実行委の中村徹会長(日本観光協会会長)は「景気が悪く、新型インフルが旅の意欲を削ぐなど逆風が吹いているが、旅フェアが起爆剤となり、旅行市場が再び盛り上がることを期待している」と強調した。
地元、神奈川県の松沢成文知事は「県の観光資源は多彩で、日本観光の箱庭といえる。県を(日本の)観光振興のモデルにしたい」と意気込みを示した上で、6月議会に観光振興条例を提出する考えを明らかにした。
式には谷口和史・国土交通大臣政務官、愛知和男・前自民党観光特別委員長、本保芳明・観光庁長官らも出席した。
テープカットに先立ち優秀観光地づくり賞の表彰式が行われ、金賞を受賞した長崎市(国土交通大臣賞)、神奈川県三浦市(総務大臣賞)の関係者らが表彰された。
各ブースでは誘客に向け活発な観光宣伝が行われ、主催者企画の1つ、三崎まぐろの解体ショー・試食会は長蛇の列で、関係者も嬉しい悲鳴を上げていた。また、2回目となるブース大賞の1位を新潟県観光協会が受賞した。
初日は金曜日で、また雨模様となったため、来場者は2万2538人と出足は鈍かったものの、30日は3万8247人、31日が4万4267人と尻上がりに増えた。
旅フェアには本社もブースを出展。会場では本紙特別号「にっぽんの温泉100選、人気温泉旅館・ホテル250選」を配布した。手にした来場者は「行ったことがない温泉が上位にランクされており興味深い」と見入っていた。
開幕式でのテープカット