
全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)シルバースター部会の渡邊幾雄部会長(栃木県・やまの宿下藤屋)と伊藤隆司副部会長(奈良県・飛鳥荘)は9月27日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で行われた美容と健康の総合展示会「ダイエット&ビューティーフェア」(主催=インフォーママーケッツジャパン)のセミナーに登壇。「ホテル・旅館の新戦略~経営者が考える新しい滞在型観光の姿とは」をテーマにディスカッションを行った=写真。
温泉ビューティ研究家でトラベルジャーナリストの石井宏子氏、国際アロマ美容家でNPO法人日本スパ振興協会理事のケイ武居氏が行った、温泉入浴や湯治が人々の健康と美容に与える影響についての実験結果を踏まえて発言。
実験では血行不良の改善やストレスの軽減、肌の水分量と油分量の変化など、温泉が人体に好影響を与えることを証明する多くのデータが集まった。
渡邊部会長は「温泉入浴の効果は感覚的に捉えられているものが多いが、医学的に認められているものもある。(地元の)塩原には泉質の異なる数種類の温泉があり、うまく組み合わせた滞在型の入浴方法を研究したい」。
伊藤副部会長は「コロナ禍になり、旅館の中でゆっくり過ごそうというニーズが増えている。宿におけるヘルスツーリズム、ウェルネスプログラムの商品化がこれから必要だ」と述べた。