大阪観光局はこのほど、大阪と世界の人気観光都市を比較し、それぞれの魅力と分野別のポジショニングを明らかにする調査を実施、その結果を公表した。大阪のグローバル観光での立ち位置や強みと弱みを把握することで、大阪が目指す「アジアNo.1の国際観光文化都市」に向けて、その実態と今後の指針づくりなどに役立てたい考えだ。
調査は世界18カ国10市場・2500人の海外旅行者を対象にオンラインアンケート形式で実施。マスターカードやユーロモニターなどの調査を参考に、米・ニューヨークや中国・上海、東京など18都市を競合都市として設定。イギリス政府観光局が2022年に実施した立ち位置調査を参考に、各都市の知名度やイメージ、旅行時に重視するアクティビティなど約60項目について尋ねた。
それによると、19都市内での大阪の知名度は38%で16位だった。市場別では、韓国、台湾で70%など東アジアでの知名度が高い一方で、ヨーロッパでは20%台前半にとどまるなど欧米豪での認知度の低さが目立った。
観光客が重視していることとそれを満たしている都市に関する調査では30項目について尋ねた。重視している項目で最も多かったのが「治安が良く、安全に旅行できる」(75%)。以下「温かく受け入れてくれ、観光客に親切である場所」(64%)、「リラックスして休息を取れる場所」(63%)、「お金に見合った価値がある」(62%)が続いた。
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