伊豆急行など伊豆地域を営業エリアとする交通事業者5社はこのほど、伊豆地域インバウンド交通連絡協議会を設立、訪日外客の取り込みを本格化させる。富士山静岡空港の開港で同エリアを訪れる外国人旅行者が増えると判断、連携して対応することにした。
参加したのは伊豆急行のほか、伊豆箱根鉄道、伊豆箱根バス、エスパルスドリームフェリー、東海自動車。協議会会長にはドリームフェリーの住井直道常務が就任した。
今年度はまず、伊豆ドリームパスの販売促進に努める。同パスは伊豆急行とドリームフェリー、東海自動車が連携し、昨年11月1日から発売。駿河湾フェリー(清水港〜土肥港間)の片道に乗船できるほか、東海バス、伊豆急行線については指定区間が乗り降り自由となっている。
料金はコースによって異なり、大人の場合、5890円と6500円の2種類。「発売以来、約500枚の販売実績」と幹事会社の東海自動車担当者。
今回、新たに2社が加わったことで、同パスの内容を充実させる。また英語や中国語などの外客向けのパスも作っており、海外の旅行会社などに配布している。「海外で開くプロモーション事業や商談会へも積極的に参加し、宣伝活動を通じてパスの認知度を高めていきたい」と意欲を示している。