JRグループが京都市、京都市観光協会などと共同で開催する京都デスティネーションキャンペーン「京の冬の旅」のオープニングイベントが10日、妙顕寺(京都市上京区)で開かれた。
会場となった妙顕寺は、今回のキャンペーンのテーマの一つである「琳派誕生400年」の琳派ゆかりの寺院として特別公開されている。
門川大作・京都市長は「京都の観光客はかつて4月と11月に集中していた。観光客が一番少ない2月との宿泊観光客の差は3倍から4倍だったが、この10年間で1.2倍から3倍になった。京都が観光立国日本をけん引していくと同時に、宗教的な生活、文化芸術などをしっかりと次の世代に伝え、世界に発信していきたい」とあいさつした。
堀坂明弘・JR西日本取締役兼常務執行役員営業本部長は「今年は琳派400年。京都の文化財は世界遺産登録20周年を迎えた。2013年には和食もユネスコ世界無形文化遺産に登録されるなど、キャンペーンでは大変魅力のある素材が用意された。観光関係者や地元と一体となって、京都をさらに世界に発信していきたい」と述べた。
出席者によるテープカット後には、宮川町の舞妓、とし桃さんと、とし智さんによる舞の奉納などが行われた。
「京の冬の旅」のキャンペーンは今冬で36回目。期間は1月1日から3月22日まで。
舞妓による舞の奉納