「一気にキャンセル増」 旅館・ホテルの景気DI、再び最下位転落 帝国DB調査1月


 帝国データバンクがこのほど公表した全国企業対象の景気動向調査の1月分で、同月の旅館・ホテルの景気DI(0~100、50が判断の分かれ目)は前月比16.6ポイント減の12.9と、2カ月連続で低下するとともに、全51業種中で再び最下位に落ち込んだ。オミクロン株の感染拡大で業況が著しく悪化。回答企業から「近隣県でまん延防止等重点措置が発出され、一気にキャンセルが増加。新規予約がなくなった」などの声が上がっている。

 全業種計は同2.7ポイント減の41.2と、5カ月ぶりに悪化。51の業種別では「農・林・水産」「電気通信」「電気・ガス・水道・熱供給」「人材派遣・紹介」を除く47業種で悪化した。

 10の業界別では農・林・水産を除く9業界で悪化。このうちサービスは同3.3ポイント減の42.8と、5カ月ぶりに悪化した。旅館・ホテルが2020年12月(同16.9ポイント減)に次ぐ急激な悪化。前月、1年ぶりに最下位を脱出したが、再び同位置に落ち込んだ。

 このほか、飲食(同10.5ポイント減の24.2)も大幅減。10ポイント以上の2桁減はこの2業種のみだった。

 運輸・倉庫は同2.6ポイント減の37.7と、4カ月ぶりに悪化。「Go Toトラベルの再開が不透明となる中、旅行会社や観光バスなども大きく落ち込んだ」(同社)。

 10の地域別では、5カ月ぶりに全てが悪化した。

 企業の規模別でも5カ月ぶりに大企業、中小企業、小規模企業の全てが悪化した。

 景況感に関する企業の主な声は次の通り。

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