全国カラオケ事業者協会はこのほど、2023年度(23年4月1日~24年3月31日)の市場アンケートの結果をまとめた「カラオケ白書2024」を発行した。旅館・ホテル市場では、客へのサービスとしてのカラオケの重要度について、36.9%が「重要」と回答。コロナ前の19年度は52.4%、22年度は43.0%で、コロナをきっかけとした宴会需要の低下とともにカラオケの重要度も低下傾向にある。
調査対象はカラオケ機器を業務用に設置する旅館・ホテルの事業者で、今年3月に自記式で実施。調査数千件のうち有効回答の312件の結果を示した。
1施設当たりのカラオケシステム使用台数を尋ねたところ、平均で据え置き式が1.1台、移動式が1.2台で計2.3台となった。
次に、客へのサービスとしてのカラオケの重要度を問うと、「非常に重要である」が7.1%、「まあ重要である」が29.8%で計36.9%が重要視する傾向に。
コロナ前の19年(52.4%)と比較すると大幅に低下。コロナ禍の20年度は37.8%、21年は29.2%。22年度は約43.0%まで戻ったものの、23年度は20年度と同程度となっている。
カラオケ利用促進策として現在行っている方策は、「室内インテリア・舞台装置の改善」が27.9%と最多。「ハード面の音響や映像の向上」(11.2%)、「新曲を早く導入」(10.6%)、「新機種を導入する」(9.0%)が続いた。