由布院温泉旅館組合(大分県)は3月23日、「ゆふいん安心の宿」として、宿泊施設を認証する制度を創設した。「安心安全な宿づくり」を徹底してもらい、「安心なまちづくり」のさらなる推進を図る。
コロナ禍でも安心して来訪客を迎えられる温泉地づくりを推進しようと、感染症対策やHACCPに基づく食品衛生管理の徹底、レジオネラ検査、大分県警との連携による防犯体制強化を図ってもらう。
認証は、(1)宿泊施設がゆふいん安心の宿認定申込書に必要事項を記入の上、旅館組合事務局へ提出する(2)安心の宿認証チェックシートをもとに担当理事が立ち合って確認検査を行う(3)事務局が認定証、POP、ステッカー、パンフレットを配布し、同組合ホームページで公開する―の流れで行われる。
対象施設は「国の基準(Go Toトラベル事業)、または組合独自の基準に基づいた感染症対策が行われていること」「四半期に1度、地区理事の訪問を受けチェックリストを提出し、認証を更新する」「従事者のワクチン接種率の把握、または定期的なPCRもしくは抗原検査等の健康管理を行う」などが求められる。防疫や衛生管理、防犯への高い意識が絶えず必要とされる内容となっている。
第1回認証は来年3月31日まで実施。認証内容については、感染状況やワクチン接種率、治療薬の開発状況などにより見直すものとする、としている。
認証創設を告知する由布院温泉旅館組合の冨永希一代表理事(中央)と靏野和明専務理事(左)、衛藤慎青年部長