西日本鉄道は、遊園地「かしいかえん シルバニアガーデン」(福岡市)=写真=を12月30日で閉園することを決めた。設備の老朽化や新型コロナウイルスの影響による利用者減などが主な理由。
かしいかえん(敷地面積約12万平方メートル)はチューリップやバラをはじめとする季節の花が咲く「西鉄香椎花園」として、1956年4月に開園。ティーカップや観覧車、ジェットコースターなどのアトラクションも導入し、86年には年間約57万人の入園者を記録した。
しかし、レジャー需要の多様化や少子化により、利用者は減少傾向が続いていた。2009年には玩具メーカー、エポック社のキャラクター「シルバニアファミリー」の世界を体験できる施設を導入。17年にはパークゴルフ場なども新設したが、減少に歯止めはかからなかった。19年度の入園者は約27万3千人だった。