熊本地震から１年。熊本県などを中心に、犠牲者を悼み、復興の推進を誓う行事が開催されている。観光分野では、施設や集客に大きな影響を受けながらも、「九州ふっこう割」の実現など、関係機関が一丸となって復興に取り組んできた。観光振興を通じて復興をさらに推し進めようと、キャンペーン、イベントなども展開されている。
熊本県は、熊本地震の犠牲者を悼み復興を誓う「復興祈念ウィーク」を７日に開始した。追悼イベントやシンポジウムなどを実施する。熊本地震の記憶を風化させることなく、地震対応で得た教訓や復興を目指す熊本の姿を全国に発信する。復興祈念ウィークは４月２３日まで。
１４日には、犠牲者追悼式を熊本県庁で行い、犠牲になった人々へ哀悼の意を表する。
１６日には、復興祈念シンポジウムとして、地震後の対応状況や調査結果などを発表するセミナー、熊本地震と東日本大震災を記録した写真展の開催などを開催する。このほか、復興を支援する国際漫画祭、音楽祭、スポーツイベントなどが行われる。
熊本県の広報グループは、復興祈念ウィークにあたって本紙にコメントを寄せた。
コメントは次の通り。
熊本県の地震から１年が経ち、全国、世界中からさまざまなご支援をいただき、心から感謝を申し上げます。熊本は皆さま方のご支援のもと、復旧、復興に向けて一歩一歩進み始めました。
熊本県では、熊本地震発生から１年の節目を迎えるにあたり、地震で失われた方々への哀悼の意を表すとともに、復興に向けた決意を新たにするため、４月中旬の約２週間を復興祈念ウィークと位置付けました。復興祈念ウィークを通して、ご支援への感謝の気持ちとともに、復興に向けて進む熊本の姿を広く発信し、県民だけでなく全国の皆さまと復興に向けた確かな歩みを共有していきたいと考えています。
この機会に多くの皆さまに熊本に訪れていただき、復興に向けて進む熊本を体感していただきたいと思います。皆さまのお越しをお待ちしております。
