じゃらん、宿泊施設の業務・経営支援で新サービス

  • 2017年7月12日

リクルートライフスタイルの淺野社長

リクルートライフスタイルの淺野社長

 リクルートライフスタイル(東京都千代田区、淺野健社長)は6月29日、「じゃらんフォーラム2017(東京会場)」を東京・港区のグランドプリンス新高輪で開いた。関東・甲信越の宿泊施設から約760人が参加した。

 「じゃらんの取組と今後について」と題してプレゼンテーションした同社旅行領域担当の宮本賢一郎執行役員は、2016年度の「じゃらんnet」の国内宿泊予約流通取扱高(予約受け付け時)が、前年比6%増の8558億円だったと発表した。

 また、じゃらんが現在行っている集客支援サービスに加えて、新たに業務支援サービスと経営支援サービスを始めると述べた。

 業務支援サービスは「トリップAIコンシェルジュ」「ホームページダイレクトサービスプラス」「レベニューアシスタント」の3種類を発表。2018年春までに順次提供を始めるという。

 トリップAIコンシェルジュは、カスタマーが宿泊施設に問い合わせたいことをチャットで質問し、それに対して24時間いつでもAI(人口知能)が自動で応答するサービス。50室以下は月額1万円、51〜100室が月額2万円、101室以上が月額3万円での提供を予定する。

 ホームページダイレクトプラスは、自社ホームページ作成ツール。約1万6千軒の宿泊施設の自社ホームページをじゃらんが調査分析して作成した約千種類のテンプレートデザインの中から、自施設のコンセプトにあったレイアウト、配色のデザインを選ぶことができる。英語、中国語(簡体字、繁体字)、韓国語にも自動対応する。またPC、タブレット、スマホなどさまざまなデバイスの画面に合わせて自動的に最適表示をする。予約機能も備え、じゃらんnetで販売設定した宿泊プランのデータを吸い上げて、自社ホームページで表示させることもできるという。提供価格は月額2万円とした。

 レベニューアシスタントは、適正な販売価格設定のための支援サービス。これまで宿泊施設が価格設定する際に行っていた過去実績の分析やエリアデータのリサーチなどの需要を予測する業務を、じゃらんnetのビッグデータを活用し、より簡単にできるようにする。宿泊施設のレベニューマネジメントを支援する。提供価格は後日発表するという。

 経営支援サービスは「partnersクラブ」と「partnersローン」の2種類を発表。  

 partnersクラブは、中小宿泊施設の経営層向け情報提供サービス。「経営に差がつく無料情報マガジン『パートナーズクラブ』」を8月に創刊し、助成金、補助金の最新情報や、財務・経理、労務・法務、採用・育成の情報提供などを行う。

 partnersローンは、じゃらんとの取引実績に応じた融資サービス。リノベーション・耐震工事・増改築といった「ハードウエア向け融資」と、Wi—Fi投資やPMS導入といった目的のための「ソフトウエア向け融資」、急な団体予約が入った時の仕入れや運転資金などのための「その他融資」の3種類を融資メニューにそろえた。

 じゃらんの宿泊予約サービスは、エクスペディア、ブッキングドットコムなどの外資OTAの急伸長の影響などで成長が鈍化している。新たに業務支援サービスと経営支援サービスを始めることで、宿泊施設への関与を深め、システム利用料、広告掲載料以外の部分での収益拡大と宿泊施設の囲い込みを狙う。

 宮本氏は、壇上でのプレゼンテーションの後、観光経済新聞の取材に応じ、リクルートグループとしての民泊仲介事業などへの参入の可能性について、「研究はしているが、現時点で参入の予定はない」と言明した。

 じゃらんフォーラム2017は、6月に東北ブロック、中四国ブロック、近畿ブロック、関東・甲信越ブロックで開催。今後は7月3日に北海道ブロック(札幌グランドホテル)、5日に九州ブロック(ホテル日航福岡)、11日に東海ブロック(名古屋マリオットアソシアホテル)、14日に沖縄ブロック(沖縄かりゆしアーバンリゾート・ナハ)で開く。16年度に顕著な実績を収めた宿泊施設を「じゃらんアワード2016」として、ブロックごとに表彰している。

リクルートライフスタイルの淺野社長
リクルートライフスタイルの淺野社長

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