KNT-CTHD、AI活用した多言語チャットサービス開始へ


 KNT―CTホールディングス(KNT―CTHD)は来年2月からAI(人工知能)を活用した訪日観光客向け多言語チャットサービスを開始する。旅館やホテルなどの観光事業者や地方自治体に寄せられる訪日客の問い合わせにAIとオペレーターがチャットを使って対応する。訪日客の「旅マエ」(旅行出発前)の需要を取り込むことで予約獲得につなげるとともに、訪日客対応の人手不足や人件費、労力の削減を支援する。

 同サービスはスマートフォン向けIT技術を提供するumami(東京・新宿)と共同で開発した。急増する訪日客からの事前の問い合わせメールに対応する手間を軽減することはできないかという旅館、ホテル事業者からの相談にKNT―CTが応え、開発に至った。

 導入方法は旅館などのホームページ上にチャットボックスを設置するだけ。そこから送られてくる外国人客からの問い合わせにAIが自動的に多言語で回答を行う。AIでは回答できない質問にはオペレーターが対応する。

 施設への行き方、食事の時間、チェックイン、チェックアウトの時間など想定される質問は事前にumamiがAIにデータを入力しておく。オペレーターが対応した情報はAIに蓄積されていく。AIの正答率は利用頻度が上がれば上昇し、最大7割の正答率が見込まれる。

 対応言語は英語、中国語(繁体中文、簡体中文)、韓国語、日本語。施設案内、周辺観光案内のほか、ツアー、レストラン、アクティビティなどを紹介するコンシェルジュサービスも提供する。AIは24時間対応し、オペレーターは午前8時から午後10時まで対応する。

 初期導入費用は無料。月額サービス料はAIの対応みで2980円から。オペレーターのチャットサービス機能付きは従量課金制で月2~3万円を想定する。

 1月からは訪日客の利用が多いカプセルホテル、ドミトリー、ハイヤーの配車会社で実証実験を行い、会話のデータなどを蓄積し、機能の充実を図る。

 サービスの販売は近畿日本ツーリストが行う。

 
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