KNT-CTホールディングス、中間決算は増収増益~個人旅行、営利98%増


決算発表であいさつする西﨑専務(左)

 KNT―CTホールディングス(HD)は9日、2018年3月期の第2四半期(17年4月1日~9月30日)決算短信を発表した。連結業績は売上高が前年同期比2・7%増の2089億2800万円、営業利益が同24・2%増の27億1600万円、経常利益は同23%増の27億2100万円の増収増益となった。

 同期は、グループ会社の分割や組織・権限の「集中と分散」を図る事業構造改革の推進に加え、スポーツ事業、訪日旅行事業、地域誘客交流事業の成長領域に注力、好結果を出した。

 セグメント別にみると、個人旅行事業では、近畿日本ツーリスト個人旅行の「メイト」が人気スマートフォン(スマホ)ゲームやテレビアニメとタイアップした旅行プランの拡充に努め、新たにインターネット販売システム「国内ダイナミックパッケージ」を導入。

 クラブツーリズムは、バスツアーで最高級車両「碧号」の運行開始、若年層を含めた新規顧客の獲得拡大のため新たなコミュニケーションアプリ「ライン」の公式アカウントを開設。また、訪日旅行では海外現地法人や海外OTA(オンライン・トラベル・エージェント)との連携を強化した。

 この結果、個人旅行事業の連結売上高は同5%増の1208億8600万円、営業利益は同97・7%増の19億円だった。

 団体旅行事業では、近畿日本ツーリストはMICE市場の積極的な開拓に努め、スポーツ事業では平昌冬季五輪・パラリンピックの観戦ツアー指定旅行会社として選手家族や後援組織の応援ツアーなどの受注を拡大。

 地域誘客交流事業ではVR(仮想現実)技術を活用した堺市博物館の「仁徳天皇陵古墳ツアー」の運営支援業務を受託するなど成果を上げた。

 しかし、16年のリオ五輪・パラリンピックなど国際イベントの反動減もあり、団体旅行事業の連結売上高は同3・8%減の505億7900万円、営業利益は同49・2%減の3億9300万円にとどまった。

 その他(北海道、東北、中国四国、九州の地域旅行会社の商品販売など)の連結売上高は同4・8%増の373億5800万円、営業利益は同4・1%増の2億7700万円。

 下半期の国内旅行の見通しについて西﨑一専務は、「9、10月の台風の影響でスタートダッシュは厳しい状況となったが、11月以降は昨年よりプラスの申し込みがある」と述べた。

 18年3月期の連結業績は、売上高4130億円(前期比4・3%増)、営業利益34億円(同14・5%増)、経常利益36億円(同18・2%増)と予想している。

 
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