設備の整った豪華なキャンプでアウトドアを楽しむグランピングに、藤田観光(東京都文京区)が参入する。第1弾として静岡県御殿場市に「藤乃煌 富士御殿場」を来年4月にオープン。国内客に加え、体験型のコト消費の需要を踏まえ、訪日外国人客の集客を目指す。
同社のグランピング事業は、大都市圏近郊でホテルのような快適性を提供する「藤乃」シリーズと、デンマークのテントメーカー、ノルディスクと提携し、郊外の豊かな自然をキャンプに近い形で体感してもらう「ノルディスクヴィレッジ」の二つのブランドを展開する。
第1弾の「藤乃煌 御殿場」は、20棟の独立型の建物を客室として構成。収容人数は最大100人の予定。全客室棟から富士山が眺められる。
客室棟は、開閉式のテント屋根を備えたアウトドアテラスに、火を起こせるスペースやダイニングテーブル、ハンモック、アウトドアバスなどを設置する。冷暖房、シャワールーム、トイレも完備する。料金は大人1人当たり1泊2食付きで3万円(税別)から。12月から予約を受け付ける予定。
ノルディスクとの提携では、イタリア・ヴェネチアに今年オープンした施設「ノルディスクヴィレッジ」を日本国内に展開していく。藤田観光は、日本でのフランチャイズの独占権利を取得しており、フランチャイズ店の募集やキャンプ場へのコンサルティングを今後行う予定。
御殿場の施設の全景(イメージ)
客室棟のテラス(イメージ)