【観光の学校特集】DMOの人材を育成 北海道大学


池田町ワイン城でのフィールド演習の様子

DMOの人材を育成

 北海道大学(札幌市)は、2007年4月に国立大初の大学院観光創造専攻を開設。これまで137人の修士課程修了者と8人の博士号取得者を輩出した。

 修士課程では「国内外の地域で観光を創造できる人材」を、博士課程では「観光創造を通じて社会にイノベーションを引き起こす新たな実践研究者」を養成している。

 17年度からは、国内では初となるDMO人材の育成を目的とした履修証明プログラムとして「デスティネーション・マネージャー育成プログラム」を開講。

 地域資源の発掘から実際の誘客に至るまでの観光地域づくりのプロセスについて専門的な知識を身につけると同時に、DMOの中核を担う人材に求められる高度な実践技能を習得するためのカリキュラムとなっている。

 プログラム生は1年間を通じて大学院修士課程の正規科目として開講されている講義と共に、同プログラム向けに特別に設置された現役の旅行会社や航空会社の社員による実践講習を受講。一定の要件を満たすと総長名での履修証明書と学院から「デスティネーション・マネージャー」の称号が付与される。実効的なDMOの確立を人材育成の面から支える新たな取り組みとして道内外から注目を集めている。

 また、修士課程、同プログラム共に、社会人の学び直しに魅力的な夜間・週末開講も数多く実施。研究テーマはエコツーリズムや道産マネジメント、DMO、コンテンツ・ツーリズムを始め、観光社会文化論や「出会い」とコミュニティ、メディア・ツーリズム、コミュニケーション研究まで多岐にわたる。

 さらに、実践的な観光教育を行う観点から、自治体や国内外の大学、民間事業者との連携プログラムも数多く実施。北海道美瑛町、池田町、洞爺湖町、中標津町、登別市での実践的なフィールドワークのほか、琉球大学、スペイン・バルセロナ大学、英国シェフィールド大学などの共同教育プログラムやJTB北海道の「観光マーケティング戦略論」分野との連携による集中講義も開講されている。

 
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