【WEBマーケティング インターネット徹底集客180】先行対策を見直す 内藤英賢


 今号では先行対策についていま一度、考えてみたい。きっかけとなったのは、昨今のインバウンドの増加である。インバウンドが強いエリアや施設においては、今まででは考えられないような先々の予約が入る状況が起きている。ある施設で、「先の情報を何も提示していないのによく予約が入るな」と話題になった。逆に言えば、先の情報をしっかり打ち出せば、より予約が増えるのではないだろうか。

 WEBの予約は直近が多いという側面は確かにあるが、その言葉に甘えて、先行で予約を取るという努力を怠っていないか再考してみてほしい。

 まず大事な点は、1年先(最低でも半年先)でも予約が取れるようになっているか?という点である。WEB上での客室提供の重要性を語るにはいまさらであるが、再度、半年先~1年先でも予約ができるかどうかをチェックしてみてほしい。試しにOTAで、ずっと先まで販売している施設を検索してみると、直近に比べると施設数が激減することが分かると思う。つまり、先行予約においては、ライバルが少ない状況で勝負できるということである。

 次に大事な点は、半年~1年先となると、当然シーズンが変わることになるが、そのシーズンにあったコンテンツをきちんと提示できているかという点である。例えば、秋の季節に秋のコンテンツや魅力を打ち出すということは比較的どの施設でも努力をして実施していることが多いが、一歩進んで冬や、さらにその先の春のコンテンツを打ち出せている施設は、そう多くないのが実態である。だが、現実に今、インバウンドの予約は春先(特に桜のシーズン)も着実に入ってきている。そこで、桜のコンテンツや春の料理メニューまで打ち出すことができれば、ライバルに一歩差をつけることができる。このあたりを強く意識している施設は春夏秋冬のコンテンツをしっかり打ち出している。PRする方法はホームページやフォトギャラリーなどツールはたくさんある。

 どうせWEB予約は直前だと諦めてしまう前に、少しでも先行予約を増やすよういま一度、見直してみてほしい。

 (アビリティコンサルタント・プライムコンセプト取締役 内藤英賢)

 
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