【WEBマーケティング インターネット徹底集客167】2017年のゴールデンウィーク 内藤英賢


 2017年ゴールデンウイーク(GW)の動きが各地で出そろってきたので、今号ではその概況について述べたい。お手元にカレンダーを用意しながら、確認してもらいたい。

 今年のGWは日並びで比べられる年が直近になく、強いて挙げれば15年と似通っている(4月に連休がなく、5月に5連休があった年)。このような日並びは当然ながら、4月の需要が弱くなり、5月の需要が高くなる。

 GW期間を4月29日~5月7日と設定し、細かな日単位で見ると、やはり3日と4日の需要が突出している。続いて5日も高需要で推移しており、この3日間の需要が非常に高い。これ以外の日については年末年始の予測でも述べた「エリアにおいて全ての施設が満室になるわけではないが、一部の施設が満室になる需要の日」と言えるかと思われる。したがって、年末同様ここは予約担当者の腕の見せ所となる。きちんとコントロールすれば、RevPARが最大化する日である。

 需要については、4月29日と5月6日が同じように推移しているが、6日は特に要注意である。6日は帰宅日にあたり(Uターンのピークも6日と予測される)、8日から仕事と考えると、7日は家でゆっくりしようというのが大勢の顧客心理であろう。そのような中で6日を3~5日と同じ「GW特別料金」で、設定をしている施設も見受けられ、今の予約状況と周辺の状況を見ながら今一度、再確認をしてほしい。

 4月29日は6日ほどに料金を高く設定している施設は少ないので、順調に予約を伸ばしている施設も多く見受けられる。最大の注意ポイントは4月30日~5月2日である。世間では今年のGWは5月1、2日を休めば最大9連休と宣伝されている節もあるが、実態は1日、2日に休みを取らないことが多く、また学校も休みではないため、低需要となると思われる。ここは稼働優先施策をとりつつ、注意深く予約状況を見てほしい。また、出張需要もほぼないため、ビジネスホテルなどは一層の注意が必要である。

 もちろん地域差、施設差はあるが、概ね全国のエリアで同じような動きをしている部分を記載したので、今後の追い込みの参考にしてもらえれば幸いである。

 (アビリティコンサルタント・プライムコンセプト取締役 内藤英賢)

 
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