【道標 経営のヒント111】こんなサイトはいかが 宮坂登

  • 2017年9月12日

 「日本のプレミアムを世界へ、日本へ。そして未来へ」と題した「PREMIUM JAPAN」のサイトを暇があれば眺めている。とにかく楽しく、話題が実に豊富で飽きない。日本という国がこれほど奥深い国なのか、と感慨に浸ってしまう。多分野で観光につながる話題が紹介されている。時間があればぜひ眺めてみてほしい。

 サイトは「連載・特集」「ニュース」「カルチャー」「ライフスタイル」「グルメ」「旅行」「ショッピング」というカテゴリーページからそれぞれ成り立っている。

 例えば「旅行」のページを見ると、新規オープンの宿の情報をはじめ、イベント情報や日本の城案内、温泉案内、これまでとは違ったアングルから眺めた街歩き情報などが微に入り細に入り掲載されている。「温泉に行こうと彼女を誘うのにとっても便利な宿」「海外からのお客さんも急増!いま大江戸骨董市が人気の理由とは」など、硬軟取り混ぜた記事が実に楽しく、いつしか旅心がうずきはじめる。

 「連載・特集」のページには、温泉、ワイン、日本酒、日本の米、和食グルメ、日本の塩など、多彩な執筆陣による連載記事があり、美しい写真と共に独自の世界が広がっている。「グルメ」のページなど、どこからこんなおいしそうな情報を集めてくるのかと思えるほど、シズル感たっぷりのページが並んでいる。しかも、どのページも読みたいと思わせる見出しが実にうまい。

 ふと思い至ったのは、旅館・ホテルのサイトをこんなスタイルに変えられないだろうか、ということだ。どこの宿のサイトも、部屋、温泉、料理、館内施設といったカテゴリーで当たり前のように紹介されているが、そこから離れても良いのではないかと思う。

 サイトを眺める方々は、常に斬新な情報を求めている。何も定型にこだわる必要はないのではないかと思う。

 この「PREMIUM JAPAN」の打ち出し方に触発されれば、同様の情報の打ち出しができるのではないか。

 例えば、宿のある街に暮らす市井(しせい)の人たちによる連載コラム、宿内での身近な出来事や宿の昔話、体験教室や催事の告知、季節の料理案内、売店販売品のユニークな紹介など、読んでみたくなる見出しで、バラエティ豊かな情報の打ち出しをしてみてはどうだろうか。

 宿の運営を大きく左右するサイトを筆者のような外部の人間が制作・運営することはとてつもなく責任重大なことだという理由から、サイト関連業務は今行っていないが、もしもこんなサイトにしてみたいという宿があったら、きっと気持ちが動いてしまうと思う。

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