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観光業界人インタビュー 第2593号≪2011年1月15日(土)発行≫掲載
教育旅行の素材として
全国の旅行会社にPR


東武タワースカイツリー 社長
鈴木 道明氏

──東京スカイツリーの特色は。
 「電波塔として安定的に電波を発信するため高さが600メートル級であることと、観光施設として従来になかった高さを体感してもらえる日本で唯一の施設ということだ。450メートルの第2展望台は、外に張り出した『空中回廊』からの景色が皆さんに感動を与えると思う。350メートルの位置の第1展望台では、さまざまな最新の情報機器を使いながら眺望を楽しめる。2つの展望台で『眺望』という大きな商品を提供していく」

 「敷地面積が3.69ヘクタールと非常に広いので、タワーと一体となった商業施設を設ける。飲食店や物販、服飾などのテナントが300店舗ぐらい入り、水族館、プラネタリウムといったアミューズメント施設も併設する。東京の下町の良さを感じながらお客さまに楽しんでもらう商業施設にすることによって、地域の活性化にも貢献したい」

──開業前から観光名所として話題となっている。
 「建設中の段階でこれほどの注目を集めるとはまったくの予想外だ。08年7月に着工し、だんだん組み上がって100メートルぐらいから見学客が多くなり、特に高さ300メートルを超えた昨年3月頃から加速度的に注目を集めることになった。東京スカイツリーに対する皆さんの期待度の表れだ。この期待にこたえるべく、計画通り安全、安心に工事を進めることに全力を挙げるとともに、地元との協力関係をより強固なものにし、全国から来るお客さまに最大限に楽しんでもらえるようにしたい」

──工事の進行状況と今後の計画は。
 「1月8日現在での高さは549メートルだ。塔体部分の鉄骨を組み上げる工事は最高点に到達している。これからは、最上部の放送アンテナを取り付ける『ゲイン塔』が塔体内部から天空に向かって伸びていく。ゲイン塔は現時点で完成していて、塔体内部の空間に吊り上がっている。これを今後、ワイヤーで上に出すことで、3月頃に634メートルになる予定。竣工は今年の年末、開業は12年の春だ」

──全国からたくさんの人がやってくるだろうと地元・墨田区の観光業や商業の期待も高まっている。
 「入場人員は開業初年度にタワーの部分で約540万人、隣接する商業街区で約2千万人、合わせて2500万人ぐらいを想定している。墨田区には歴史、文化、下町の職人たちの技などさまざまな観光素材があり、これまでの都心から西側への動きに加えて、東側にある墨田区の活性化を通じながら、新しい東京の活性化のお手伝いができればと考えている。墨田区や墨田区観光協会とも連携をとって相乗効果の上がるイベントなどを実施していくほか、台東区、江東区とも連携して下町の良さをPRしようと定期的に意見交換をしている」

──旅行者のなかで小中高校の教育旅行も誘致ターゲットの1つだ。
 「安定的に来場してもらえるという面から教育旅行は非常に大事なマーケットだ。感受性の高い世代なので、東京スカイツリーをいろいろな目で見てもらうことで教育的な効果が生まれてくるのではないか。商業施設の中のアミューズメント施設も年齢層を考えると教育施設として大きな役割を果たす。さらに墨田区は、歴史であれば吉良邸の跡地、相撲の発祥の地と言われる回向院があり、歴史上の偉人である勝海舟、葛飾北斎を感じることもできる地域だ。文化で言えば、伝統工芸として江戸切子とか小紋染めとか日本の技を見たり聞いたり体験したりできる。教育旅行のマーケットには積極的にアプローチしていく」

──誘客には旅行会社の協力も欠かせない。
 「各旅行会社は教育旅行の行程を検討する時、教育的な効果をどこに見出すのかに苦労されている。墨田の地域、あるいは東京スカイツリーには教育旅行の素材が十二分にあると理解してもらうことが必要だ。そこで昨年の春先に札幌から東京、仙台、名古屋、大阪、福岡までの旅行会社に対しスカイツリー施設の説明会を開催した。教育委員会にも同様のセールスを行った。さらに今年も全国でのPRを展開する。日本修学旅行協会や全国修学旅行研究協会とも連携をとって情報発信を続けていく」

 「旅行会社にとって、入場料金がいくらで団体の対応がどうなのかということに興味があるはず。商品造成や行程作りの時期などを考えて、こういったものを今年の早い時期に説明会を通じてお知らせしたい」

【すずき・みちあき】

【聞き手・板津昌義】


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