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 ■観光業界人インタビュー 第2509号≪2009年4月4日(土)発行≫掲載
世界最大のクチコミサイト

トリップアドバイザー
代表取締役
山本考伸 氏

──トリップアドバイザーはどんなサイトか。
 「実際に旅行した人達の体験談を集めたサイト。質の高いクチコミを整理して利用者に分かりやすく掲載している」

 「創業者で現CEOのスティーブ・カウファーが、同氏夫人の『いろいろな人の旅行体験談を事前に知ることができれば、最高の旅行を計画できるのに』という話に着想を得て、00年に米で開設した。その後、英、仏、独、伊、印、スペインに進出。日本版は08年10月に始めた。今年1月からは中国で試験運用を開始した」

──旅行クチコミサイトでは世界一と聞いている。
 「現在27万軒以上の宿泊施設の登録があり、クチコミ情報が投稿されている。月間利用者数は2500万人以上。世界最大のオンライン旅行コミュニティと認識している」

──世界一のオンライン旅行会社、エクスペディアとの関係は。
 「トリップアドバイザーはエクスペディアの完全子会社だが、独立性を保って運用している。エクスペディアは当社の大きな広告主でもある」

──収益モデルは。
 「成果報酬型などの広告収入が中心だ。他にトラベロシティ、ブッキングドットコムなどの旅行サイトに利用者を誘導している」

──日本旅行と2月に提携した。
 「日本旅行の宿泊サイト『宿ぷらざ』に投稿されている国内宿泊施設に関する1万件以上のクチコミ情報をお貸し頂き、トリップアドバイザーでも閲覧できるようにした。また、サイト訪問者が宿ぷらざに移動して宿泊予約をできるようにした」

──利用者による宿泊施設の5段階評価も掲載している。
 「世界全体では最高点の5が約40%。1と2は各約10%だ。日本の宿泊施設の平均点は他国と比較して非常に高い。また全体の97%が3以上となっている。一般的に4以上の評価がついていれば利用者は安心して予約するようだ」

──クチコミで評価されることをよく思わない旅館・ホテルも多いのではないか。
 「クチコミは個人の主観に過ぎないが、クチコミの集合体は立派な情報だ。数が増えるほど精度が上がり、利用者の役にたつ。米国のあるホテルでは、トリップアドバイザーのクチコミを顧客アンケートと同様にとらえて、無料で利用できるマーケティングツールとして活用している」

──悪いクチコミを投稿された宿泊施設からの削除要請には応じるか。
 「原則的に応じられない。第三者評価がオープンになっていることに価値があるし、表示する責任があると考えている。ネガティブ情報を全部排除してしまうとクチコミサイト自体の信頼性が落ちる。利用者は、宿を褒めているクチコミさえも信用しなくなる。実際は第三者評価がプラスに働く場合の方が多い」

 「個人への誹謗中傷や差別的発言、無意味な文句は掲載しない。体験談と悪口は違うからだ。全てのクチコミは、必ず人の目で一度確認してからサイトに掲載している」

 「中立性を保ち、投稿されたクチコミ情報を正直に開示することが、結果的に宿泊施設の信頼度を上げることになると信じている。個々の旅館・ホテルから手数料をもらうビジネスではないからこそ、中立性を保つことができる」

【やまもと・たかのぶ】
99年京都大学大学院修士、NTTドコモ入社。在職中の05年に米スタンフォード大学MBAを取得。オーバーチュア、エクスぺディア・ジャパンを経て08年8月現職。34歳。

【聞き手・江口英一】


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