帝国データバンクによると、今年10月のホテル・旅館経営業者の倒産（負債1千万円以上の法的整理）は6件、負債総額は44億5400万円だった。件数は前月比2件、前年同月比1件それぞれ減少（25.0％減、14.3％減）。負債総額は前月比21億9700万円、前年同月比33億2500万円それぞれ増加（97.3％増、294.5％増）した。

　件数は3カ月連続の1ケタ台。負債総額は31カ月連続で100億円の大台を下回った。

　1月からの累計は、件数が前年同期比5件増（7.7％増）の70件。負債総額が同91億8700万円増（27.3％増）の427億9900万円。

　全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会（全旅連）は1日、「『人に優しい宿』シルバースターキャンペーン」を始めた。シルバースター登録施設に泊まった人などを対象に、旅館や国内旅行に関わるアンケートに答えてもらい、抽選で200人に全旅連のオリジナルグッズをプレゼントする。シルバースター登録制度の周知拡大策の一環。

　アンケートはシルバースター登録施設に置かれた専用はがきと、全旅連の公式ホームページ「宿ネット」で実施。「シルバースター登録の宿をご存じですか」「あなたが宿を選ぶ時のポイントを一つお選び下さい」「あなたが宿を探す時に最も多く利用する方法を一つお選び下さい」など、九つの質問に答えてもらう。

　回答者の中から抽選で200人に、全旅連オリジナルの「ハローキティ・プチタオル」4枚セットをプレゼントする。応募期間は来年2月29日まで。

　全旅連は高齢者や障害者など、全ての人が利用しやすい宿を「シルバースター登録施設」と認定。現在は約820軒が登録している。

　旅館・ホテルの日本一の朝ごはんに、「ホテル・ラ・スイート神戸ハーバーランド（兵庫県）」の「ル・パンオリジナルベーカリー」「兵庫県で育てた新鮮な野菜と瀬戸内産天然真鯛のスープ仕立て」が輝いた。

　楽天トラベルは18日、「楽天トラベル　朝ごはんフェスティバル2015　頂上決戦」を東京都渋谷区の山手調理製菓専門学校で開催。昨年、一昨年と準優勝だった、ホテル・ラ・スイート神戸ハーバーランドが念願の初優勝を果たした。田中耕太郎統括料理長が披露したメニューは、自家製天然酵母を使い、ホテル直営のベーカリーで焼き上げたパンと、兵庫県産野菜と瀬戸内海で獲れた真鯛の地産地消スープ。

　審査員を務めた「レストラン中村孝明」オーナーシェフの中村孝明氏は「プロの目からみて難しい組み合わせの素材を上手にスープに仕上げている。よく勉強されている」と高く評価。同じく審査員を務めた「リストランテ・マッサ」オーナーシェフの神戸勝彦氏は「焼き立ての香ばしいパンがとにかくおいしい。彩鮮やかなスープは、燻製にしたハムの香りや野菜の食感が脳を刺激する」と絶賛した。

　準優勝は「皆生温泉　海色・湯の宿　松月（鳥取県）」で、メニューは「地採れ！新鮮野菜の彩スムーズィー」「境港産シロイカのおろし丼」。3位には「塩原温泉　四季味亭ふじや（栃木県）」の「極上ふかひれ茶わん蒸し」「ふじやパパの手作り野菜と自家製みそのふわふわつみれ汁」が選ばれた。

　楽天トラベル朝ごはんフェスティバルの開催は今年で6回目。一般人の投票で決まる「ウェブ投票対決」とプロの料理人らが審査する「実食・プレゼン対決」で日本一の宿の朝ごはんを決めるイベント。今年は過去最高となる千軒以上の宿がエントリー。ウェブ投票で選ばれた35軒が、全国7地区で行われた地方大会の「実食・プレゼン対決」に各地区5軒ずつ出場。各地区大会で優勝した7軒で、頂上決戦が行われた。

　頂上決戦での4位以下の結果は、4位「離れの隠れ宿　オーベルジュ鈴鐘（福島県）」、5位「シャトレーゼ　ガトーキングダムサッポロ　ホテル＆スパリゾート（北海道）」、審査員特別賞「野沢温泉　ホテルハウスサンアントン（長野県）」、同「ホテル日航アリビラ（沖縄県）」だった。