観光経済新聞社　2012年2月11日　ビジネス

全国企業の倒産件数、2年連続で減少

　帝国データバンクによると、昨年1年間の全国企業倒産（負債1千万円以上の法的整理）は前年比2.5％減の1万1369件で、2年連続で減少した。負債総額は同50.1％減の3兆4637億3300万円で、過去10年で最小となった。負債100億円以上の倒産が27件にとどまり過去10年で最少、上場企業倒産が4件で5年ぶりに5件を下回ったが、負債5千万円未満の小規模倒産は増加し、過去10年で最多となった。

　同社では「中小企業金融円滑化法をはじめとする各種金融支援策、被災地向けの特例措置などの効果もあり、倒産は小康状態が続く」としている。

　倒産件数を四半期別にみると、第2四半期（4〜6月）を除く3期で前年比減少した。月別では増減を繰り返しながら、前年とほぼ横ばいの状態で推移した。

　倒産件数を業種別にみると、小売業とサービス業を除く5業種で前年比減少した。

　このうち製造業は1590件で、同9.9％減。減少率が最も大きかった。電気機械、鉄鋼などで大幅に減少した。

　小売業は2048件で、同4.2％増。増加率が最も大きかった。外食が同10.4％増の688件と、過去10年で最多となった。

　サービス業は2125件で、同0.4％増。このうちホテル・旅館が同34.4％増の129件と、過去10年で最多となった。

　地域別では、9地域中、6地域で前年比減少した。

　このうち東北は同20.9％減の446件。過去10年で最少となった。各種救済策と復興需要で宮城（84件、同42.9％減）を中心に大幅に減少した。

　北海道、中部、中国は前年を上回った。このうち中部は同11.8％増の1640件。愛知（853件）が建設、製造業など6業種で増加し、過去10年で最多となった。

　上場企業の倒産は、東証1部上場のサンシティなど4件。5年ぶりに5件を下回る低水準となった。

　大型倒産は、負債額トップが安愚楽牧場（栃木県）の4330億8300万円。ホテル・旅館では、ホテル経営のコーラク（東京都）が負債135億円で17位にランクされている。

アビリティコンサルタント、3月に九州で旅館セミナー開催

　IT・経営コンサルティングやホームページ（HP）制作などのアビリティコンサルタントは3月6〜9日の4日間、九州で旅館向けセミナーを開催する。テーマは「進化し続ける旅館ネット戦略の最新マーケティング」。

　「ネットによる集客の手法や技術の進化が止まらない中、ネット集客マーケティングがますます重要になっている」と同社。「九州地区で、今年を勝ち抜くためのノウハウを最新のネットマーケティング事情と合わせて、分かりやすく解説する」という。

　講師は、同社のウェブ事業統括本部長の水野真寿氏と九州支店長の林田裕也氏が務める。主な内容は、(1)選ばれるHPとは(2)直販率アップの予約システム術(3)スマートフォンサイト最適化(4)フェイスブック・ツイッター活用術──など。

　参加費用は、同社と取引がある企業が無料。ビジター企業が1人・3千円。

　セミナーの日程は、3月6日＝博多（アスクビル）▽7日＝別府（別府国際コンベンションセンタービーコンプラザ）▽8日＝鹿児島（NCサンプラザ）▽9日＝熊本（くまもと森都心プラザ）。

　詳しくは、アビリティコンサルタント・九州支店（TEL092・409・7506）まで。

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