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トラベル ■第2623号《2011年9月3日(土)発行》  

9月に3連休2回、国内旅行に追い風?
 「敬老の日」の19日をからめた17〜19日と「秋分の日」の23日を加えた23〜25日、今年の9月には2つの3連休がある。国内旅行にとっては願ってもない日並び。心配されるのは大震災による旅行自粛ムードだが、旅行会社では「9月の予約状況は前年を多少上回っている」(JTB)と感触がいい。観光地や温泉地の予約を見ると、東北は厳しい状況だが、全般的に明るさが見えている。販売拡大のキーとして各社、各温泉地が口をそろえるのが「間際需要の取り込み」だ。

 阪急交通社の9月単月の予約状況(人員ベース)は前年同月比5%増と、連休効果がうかがえる。ANAセールスも9月の主催旅行商品は人員ベースで前年比2%増、「昨年よりも日並びが良いこともあって、予約が伸びている」。

 9月に入り販売はさらに加速しそうだ。「7、8月と月を追うごとに回復しているが、間際化の進行で予約の本格化はこれから」とトップツアー。近畿日本ツーリスト(KNT)も「先行契約も進んでいるが、間際化もあり、これからまた上積みできる」と鼻息が荒い。

 旅行各社は間際の需要吸収に力を入れる。JTBは、旅行予約サイト「るるぶトラベル」で9月30日までのレイトサマーの需要喚起キャンペーンを展開するほか、出発まで1カ月を切った旅行を店頭やネットで販売する企画商品も積極的に投入する。日本旅行は、ホームページに「9月3連休に泊まれる宿」特集ページを作成。「『すき間』需要を狙っていく」というKNTは、ウェブサイト上で地域別、商品別の特集を組んだり、ウェブ専用商品を投入したりする戦略だ。

 方面別の状況は、日本旅行では九州が約60%増、中国・四国が約10%増と好調。関西は前年をやや上回る。阪急交通社は、九州が32%、中国14%、四国32%とそれぞれ増加するが、東北は震災と原発事故の影響で30%減と振るわない。九州は各社好調で、KNTでも30%弱伸びている。北海道は「例年に比べ弱い」というジャルパックに対し、ANAセールスは「ロングステイ商品が1千人近い予約とヒット」しており、明暗が分かれた。

観光・温泉地に手ごたえ
 震災の影響で、観光地や温泉地は大きな打撃を受けているが、回復の兆しが見え始めた地域もある。8月には企業の休暇の長期化や節電に伴う避暑の旅行需要を取り込むことができ、9月の連休にも手ごたえを感じているようだ。一方で、原発事故の風評などで依然として厳しい状況の地域もあり、早期の需要回復が課題となっている。

■群馬・草津温泉
 「予約の状況はまだ把握していないが、連休はかなり混みそう」と言うのは群馬県の草津温泉旅館協同組合。お盆時期は原発事故の影響で海水浴を敬遠した人が流れてきてにぎわった。「(9月は)夏休みをずらした人もおり、また職場旅行も期待できそうだと」見る。

 間際化の傾向は顕著で「当日、組合に来て『泊まれる旅館はないか』と聞いてくる人が多くなっている。無計画すぎるぐらいだ」と苦笑する。
 草津温泉が標高1200メートルにあり、夏の平均気温が約18度という“涼しさ”をアピールするポスターを作ったが、「猛暑の影響もあってか、効果はてきめん」と組合事務局。ただ、個人旅行が中心で、団体の戻りが悪いのが気がかりだ。「旅館によっても入り込みの差が出ており、企画商品をきちんと造るなど、努力した施設には客が入っている」としている。

■愛媛・道後温泉
 愛媛県の道後温泉旅館協同組合は、「9月の連休の状況はまだ読めないが、間際に動くと期待している。厳しいと予想していた8月の状況が比較的良かっただけに、その反動が9月に出るのではないかという不安も若干ある」と言う。

 今夏は震災に伴う旅行控え、高速道路の割引廃止などの影響を心配したが、7月の宿泊人員は前年同月比97%と健闘した。8月は数字を集計中だが、企業の休暇の長期化や分散化などがプラスにはたらいたのか、お盆をピークに第1週から月末までまずまずの入りだったようだ。

 伝統芸能やコンサートを連日上演する道後温泉夏祭りや、朝市なども定着し好評だった。「震災の影響は大きいが、道後温泉のブランド力は強みだ。秋に向けても需要喚起に努力し、本格的な回復につなげたい」。

■北海道・定山渓温泉
 札幌の奥座敷として旅行客を集める北海道の定山渓温泉。9月は連休に集中して予約、問い合わせが入っており、8月末現在、19軒の旅館・ホテルの半数は連休中満館となっている。

 道内客が約7割を占める同温泉だが、本州と同じく自粛ムードの広がりや、道内景気の低迷などで宿泊単価は下降傾向にある。7〜8月の夏休み期間の入り込み客数は、前年よりも大幅に落ち込むと予想していたが、「間際予約などもあって、前年並みとなった」(旅館組合)。一部ではあるが、明るい兆しも見え始めたようだ。

 北海道の9月は早くも紅葉シーズン。紅葉を楽しんでもらおうと、札幌国際スキー場のゴンドラが昨年初めて秋にも運行した。この「紅葉ゴンドラ」が好評だったことから、今年はゴンドラ利用を組み合わせた宿泊プランなども用意し、「定山渓の紅葉」を売り込む考えだ。

■福島・磐梯熱海温泉
 原発事故の風評を受ける福島県の磐梯熱海温泉。今夏の一般観光客の宿泊に関しては、例年の3割にまで客足を回復させた宿もあるというが、全体として厳しい状況が続いている。

 「9月の連休の需要というより、復興支援を目的にしたイベントや旅行で泊まってもらえるお客さまを受け入れつつ、紅葉シーズン、年末に向けて少しずつでも一般客を回復させていきたい」(旅館協同組合)。

 9月には風評の払しょくにつながると期待されるイベントもある。17日には復興支援を目的にした野外ロックフェスティバルが磐梯熱海で開かれ、人気歌手の福山雅治さんらが出演する。

 「原発事故の収束に大きな問題が起きなければ、こうしたイベントなどを通じて一般客の回復にも方向性が出てくるはず」と期待している。



JTBの中国会社、訪日ツアー第1弾を催行
歓迎の鏡割り
(左から、佐々木JTB会長、韓志強・中国駐日本国公使、ツアー団長の赵景文・中国中信集団公司副総経理、溝畑宏・観光庁長官)

 中国政府から中国人向けの海外旅行販売の認可を得た、JTBグループの交通公社新紀元国際旅行社(中国・北京)は、初めての主催ツアーを8月25〜30日に実施した。東北の復興支援を目的としたもので、中国の行政機関、旅行会社、マスメディアなどの約70人を招待。参加者に東北各地を視察してもらった。

 25日の昼過ぎに成田国際空港に到着した参加者に対し、その夕刻、歓迎パーティを東京都港区のザ・プリンスパークタワー東京で催した。

 主催者を代表してあいさつした佐々木隆JTB会長は「ありのままの日本、東北を見て、食べて、楽しんで、安心な国ということを体感してほしい」と熱望。また、新紀元国際旅行社の旅行事業認可に触れ、「非常に誇りに思っている。日中の交流拡大に努力していく」と意欲を見せた。

 ツアー参加者は翌日に仙台、松島(宮城県)などをめぐり、3日目に岩手県で平泉や厳美渓を訪問。以降、3コースに分かれ、鹿角(秋田県)、弘前(青森県)、蔵王(山形県)、会津若松(福島県)など東北を周遊した。最終日には東京ディズニーリゾートも視察した。

 新紀元国際旅行社は当面、中国に進出し北京や上海などにオフィスを構える日本企業のインセンティブ旅行を軸に営業を展開。これを足がかりとして、さらに市場を拡大したい考えだ。



日旅、カリスマ添乗員お勧めのパンを販売

 「ナニワのカリスマ添乗員」の異名を持つ日本旅行の平田進也氏を中心とする同社西日本営業本部の「おもしろ旅企画ヒラタ屋」が、パン製造の神戸屋(本社・大阪市)と共同で日本全国の“うまいもん”を詰め込んだ菓子パンを開発、9月1日から東日本と西日本地区で販売している=写真。

 平田氏が全国を旅して味わったという“うまいもん”をパンの中に詰め込んだ。「青森県産りんごの紅玉りんごパイ」「淡路島産牛乳のミルクホイップサンド」「愛媛県産甘夏みかんの甘夏フランス」など6種類。パッケージには平田氏の顔写真と「カリスマ添乗員おすすめ」とのメッセージが入っている。

 神戸屋はこれまでも関西ならではの有名人とのコラボレーションパンを西日本を中心に販売してきた。1個税込み126円。東日本、西日本地区のスーパー、コンビニで販売。



JAL、機内で世界最高のコーヒーサービス開始
日本航空(JAL)が機内サービスで提供する新しいコーヒーサービスを発表

 日本航空(JAL)は8月24日、同社が国内線、国際線の全便で1日から提供する新しいコーヒーサービス「JAL CAFE LINES(ジャル カフェ ラインズ)」を発表した。同社はフルサービスの航空会社として世界最高のサービスを提供することを方針に掲げており、機内サービスの強化の一環として打ち出した。多くの人が口にするコーヒーの味が利用者獲得につながるか、注目を集めそうだ。

 JALは年間、国内線で1千万杯、国際線で500万杯のコーヒーを無料で提供。同社のコーヒーへの顧客満足度が低かったことや、利用者アンケートで「お金を払ってでも飲みたいドリンク」として最も多かったのがプレミアムコーヒーであったことなどから、無料で出しているコーヒーの充実を図った。

 30年以上にわたり世界各地でコーヒー農園の開発と研究を行っている、川島良彰・MiCafeto(ミ・カフェート)代表取締役と、全日本コーヒー検定委員会コーヒー鑑定士講師でもある、石脇智広・石光商事研究開発室室長の協力を受け、コーヒー豆の選定やコーヒーの抽出、提供方法などを決めた。

 ジャル カフェ ラインズのラインアップは5種類。このうち4種類の希少なコーヒーを季節ごとに用意する最上級クラス「ジャル カフェ ラインズ ファースト クラス」は、国際線ファーストクラスで提供。コーヒープレスを使って1人ずつ抽出する。

 国内線は1日からファーストクラスで、季節ごとに厳選したコーヒー「ジャル カフェ ラインズ エグゼクティブ クラス」を提供。9月末までは全クラスで本格派アイスコーヒーを出す。クラスJ、普通席では先行して4月末から同サービスのの専用コーヒーを提供している。

 飛行時間の短い国内線はインスタントコーヒーだが、国際線では機内でコーヒーを抽出。入れてから30分経ったコーヒーは廃棄するなど、品質の保持にもこだわる。

 二宮秀生・執行役員路線統括本部マーケティング本部長は「『一杯のお飲みものにもおもてなしの心が宿る』というサービスポリシーの下、コーヒーを第1歩に今後も機内サービスの充実を図り、最高のサービスを提供していく」と語った。



主要旅行業12社7月実績

 鉄道旅客協会が8月29日に発表した主要旅行業12社の今年7月の旅行販売概況は、総取扱額が前年同月比8.7%減の2569億8154万円だった。内訳は、国内旅行が同12.1%減の1536億311万円、海外旅行が同1.8%減の981億9696万円、外国人旅行が同25.0%減の34億1769万円、その他が同15.8%減の17億6379万円。前月よりも前年実績との差は小さくなったが、外国人旅行を筆頭に全分野とも前年実績を下回った。

 総取扱額では12社中阪急交通社が唯一、前年実績を上回った。

 国内旅行は名鉄観光サービスのみ前年超え。海外旅行は5社が前年を上回り、日本旅行、名鉄観光サービス、阪急交通社は2ケタ増。外国人旅行は取り扱い10社中4社が前年超えした。

 今年4月からの累計は、総取扱額が前年同期比16.3%減の8509億1467万円だった。内訳は、国内旅行が同18.0%減の5102億7603万円、海外旅行が同11.6%減の3247億9435万円、外国人旅行が同53.1%減の95億7082万円、その他が同10.5%減の62億7346万円。総取扱額、国内旅行、海外旅行とも、前年実績を上回っている旅行社はない。国内旅行の減少幅が1ケタなのは、西鉄旅行(同6.7%減)、名鉄観光サービス(同7.8%減)の2社。



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