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　跡見学園女子大学（東京都文京区、山田徹雄学長）は、マネジメント学部観光マネジメント学科での実践型のインターンシップ研修プログラムを近畿日本ツーリスト（KNT）と共同で開発した。KNTの持つ旅行業の人材育成ノウハウを活用して、観光産業への就職を希望する学生に研修を行う。

　国内旅行、海外旅行の別に22日から始め、9月21日まで計10回を予定。2年生を対象とし、約30人が参加する。

　KNTの専門職が講師となり、本社や支店などでCSR、ホスピタリティサービス、地域振興、旅行販売、ツアープランニングなどを教える。

　実地研修として、国内は9月12、13日、福島・会津若松で「風評被害甚大な会津若松の着地型商品開発の取り組みと観光まちづくり」をテーマに実施。学生に「悲惨な観光現場の一線で頑張る旅館や観光施設などを生で見せ、感じてもらう」（同大准教授の篠原靖氏）のが狙い。東山温泉の御宿東鳳に宿泊し、おもてなし講座を受け、バックヤードも見学する。

　海外研修は9月12〜14日に台湾で行い、「インバウンドとアウトバウンドの日本と台湾の取り組み比較と課題」をテーマに据える。

　大学生の就職事情は厳しい。観光系の学科、学部が大学に相次ぎ誕生している中、跡見学園女子大学は、理論と実学を融合した実践型の観光教育を武器に大学間競争で生き残りを目指す。

　KNTは、観光に興味をもつ学生を育成していくことが旅行・観光業の発展につながるとして、今後も産学連携の取り組みを強化する考え。