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旅館・ホテル ■第2601号《2011年3月19日(土)発行》  

旅館3団体、被災者対策を決定

 旅館3団体(日本観光旅館連盟、国際観光旅館連盟、全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会)は15日、東京の全国旅館会館で震災対策の緊急会合を開き、被災者への客室提供や被災地の旅館・ホテルへの金融面などの支援、旅館・ホテル従業員の緊急雇用などの対策を決めた。

 会合には全旅連から大木正治会長代行、小原健史顧問、井上善博青年部長、日観連、国観連の両専務理事らが出席した。

 対策の柱は、被災者の支援と、被災地の旅館・ホテルとその従業員の支援。

 被災者対策として、被災地に近い旅館・ホテルの客室を被災者向けに確保する。青森、岩手両県の被災者は秋田県、宮城県の被災者は山形県、福島県の被災者は新潟、群馬両県が受け入れるよう、各県旅館組合などに協力を要請する。全旅連の佐藤信幸会長は10万人分を確保したい意向を示しており、すでに新潟県は500室を確保している。

 被災地の旅館・ホテルの救済策では、金融機関への借入の返済猶予や税金の免除、軽減を関係個所に要請する。15日には全旅連の大木会長代行らが厚生労働省、観光振興議員連盟の川内博史会長らを訪れ、陳情した。

 被災地の旅館・ホテルには義援金を送る。旅館3団体の会長名で被災地を除くすべての都道府県旅館組合を介して、旅館・ホテルに募金を依頼。全旅連青年部でも部員を対象に義援金を募る。協力の要請文書は15日に発送。これら義援金は全旅連青年部が中心となり、1つの口座で一括管理する。義援金の振込先は、みずほ銀行町村会館出張所、普通預金2573786、口座名「全旅連義援金口」。

 このほか全旅連女性経営者の会は、毛布、乾電池などの生活物資を被災地に送る。

 被災した旅館・ホテルの従業員に対しては、被災地以外の旅館・ホテルが緊急雇用を行う。受け入れは任意だが、すでに国観連近畿支部と全旅連九州ブロックが受け入れを表明している。

 会合は震災の対策本部との位置付けで、当面毎週実施。3団体の事務局で被災地の情報を収集し、情報を共有した上で業界挙げて対策に当たる。




宿泊施設、被災者支援へ動き
温泉に入ってひと息つく被災者ら(山形・赤倉温泉、わらべ唄の宿 湯の原で)

 東日本巨大地震の影響で避難生活を余儀なくされる人は15日時点で46万人以上と見られる。その中で「少しでも役にたてれば」と被災者を受け入れる宿泊施設の動きが本格化している。

 大きな被害を受けた福島、宮城、岩手の各県に近いことから、避難所を求めて多くの被災者が流入している山形県。ライフラインも復旧していることなどから、多くの旅館・ホテルが被災者に向けた支援策を打ち出し始めた。

 最大震度7を記録した宮城県栗原市に近く、宮城県に隣接する山形県最上町では15日、地震の発生を受け、同日開催の町議会本会議に追加議案として「入湯税課税特例条例」を制定、同日施行した。

 今回の地震の被災者や支援者が対象。同町内の温泉旅館利用の際、宿泊の場合は150円、入浴のみの場合75円の入湯税を全額免除する。期間は来年3月末まで。同町ではすでに2カ所の避難所を開設しており、県外からの被災者の姿も多く見られるという。

 同町内にある赤倉、瀬見の両温泉では、被災者や支援者を対象に、日帰り入浴を無料にするサービスを始めた。

 赤倉温泉旅館組合の6軒では15日から1週間、午前10時〜午前4時に入浴を無料開放。

 このうち「わらべ唄の宿 湯の原」では、16日は午前中だけで40人が入浴支援サービスを利用するなど盛況で、冷えた体を温めた利用者からは笑みもこぼれた。「(日本海側の)酒田まで給油に行き、その帰りに立ち寄られる方もいた。少しでも被災者の役に立てれば」と同館の柴田薫さん。

 同温泉では各施設ごとに1泊3食5250円からという格安の料金で宿泊できるプランも設定した。

 瀬見温泉の6軒の旅館では、無料入浴サービスのほか、「がんばろう東北 地震被災者応援プラン」と銘打ち、1泊3食5500円、素泊まり3千円の統一料金プランを用意する。各施設とも、燃料や食材の確保に苦労しているため、食事の用意ができない際には、夕食の場合1千円、昼食、直食の場合はそれぞれ500円割り引く。

 東北電力が実施を計画する計画停電の動向を見ながらの支援サービスの展開となるが「ゆめみの宿 観松館」の高橋昌裕社長は「こういった非常時に温泉旅館として何ができるかを考えた。温泉全体で400人程度受け入れられるので、利用してもらえれば」と話す。

 同県南陽市の赤湯温泉旅館協同組合。組合加盟の15軒が1泊2食5250円、1泊朝食4200円、素泊まり3675円の宿泊料を設定、被災者の受け入れを始めた。4月15日まで実施する。「数多くの問い合わせがある」という。

 同県内の宿泊施設では、交通機関のマヒなどもあって宿泊キャンセルが相次いでおり空室を確保しやすいという事情もあって、かみのやま温泉や天童温泉などでも同様の支援サービスが始まっているという。

 被害が大きい福島県から被災者の受け入れを始めたのは栃木県の那須温泉旅館協同組合。震災で地元に帰れなくなった修学旅行生を受け入れたり、新幹線に閉じ込められた乗客を町を通じて宿に分散させたりしている。避難場所での炊き出しも行った。

 塩原温泉旅館協同組合は15日から、断水などで入浴できない、主に近隣の人たちを対象に日帰り入浴サービスを開始した。入浴時間はおおむね午後1〜5時で、31軒が参加。タオルや石けんなどは持参してもらう。「料金は1人100円。無料も考えたが、集まったお金は被災地へ送りたい」と言う。また、16日からは被災者支援プランを始める。32軒が宿泊料を1泊2食5千円程度に抑え、被災者が利用しやすいようにした。



熱海温泉旅組が資源循環プロジェクト推進
 熱海温泉ホテル旅館協同組合(静岡県熱海市)は、施設から出るすべての紙ごみを回収、リサイクルする資源循環プロジェクトに取り組んでいる。割り箸袋や古くなったパンフレットなど、これまで可燃ごみとして処理してきたすべての古紙を回収して、トイレットペーパーにリサイクルする。2日には取り組みをアピールするPR事業を始めた。組合では環境問題への貢献や、温泉地のイメージアップが図れるとして、同プロジェクトに力を入れる。

 組合ではこれまで、使用済みの割り箸を回収、リサイクルする事業を10年以上続けてきたが、「あらゆる紙をリサイクルしよう」と、取り組みを拡大。富士常葉大学の松田美夜子元教授、大久保あかね准教授をプロジェクトチームに迎え、昨年9月から本格的に推進している。

 旅館・ホテルで出る箸袋や料理の敷き紙、古いパンフレット、牛乳パック、紙コップなど、あらゆる紙資源を持ち寄り、地元の静岡県の製紙会社に回収してもらう。旅館・ホテルは製紙会社から、ごみの分量に応じた数のトイレットペーパーを受け取り、施設で利用する。

 リサイクル活動のPR事業として、同温泉オリジナルのトイレットペーパーの巻紙(包装紙)デザインコンテストをこのほど始めた。3月2日から6月10日まで、巻紙のデザインとネーミングを公募。優秀作にはペア宿泊券やトイレットペーパー1年分を贈る。審査発表は7月上旬の予定。優秀作は同温泉オリジナルのトイレットペーパー巻紙として採用。完成した巻紙は同市の障害者福祉作業所でトイレットペーパーに巻かれ、旅館・ホテルに納められる。

 組合では「環境、観光、福祉のコラボ事業。回収の取り組みは旅館・ホテルほか、一般の市民の中でも広がっていけば」と話している。



全旅連、ノロウイルスセミナー開催
今年度5回目のノロウイルス対策セミナー

 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連、佐藤信幸会長)と宮城県ホテル旅館生活衛生同業組合(佐藤勘三郎理事長)は8日、宮城県秋保温泉の伝承千年の宿ホテル佐勘でノロウイルス対策セミナーを開いた。宮城県の旅館組合員を中心に約90人が参加。ノロウイルスによる食中毒事故防止に向けて、対応策を学んだ。

 全旅連では2010年度、新潟県、長野県(2回)、北海道の各地でノロウイルスの対策セミナーを開いており、今回で5回目となる。

 元東京都衛生研究所微生物部長、麻布大学客員教授を務める伊藤武氏が「ノロウイルス食中毒の疫学と対策」、飲食店コンサルタントで株式会社ステップ代表取締役の小田正人氏が「実務編・手洗い手技」と題してそれぞれ講演した。

 ノロウイルスは十分加熱処理をしていない二枚貝や、患者のおう吐物、ふん便などを介して人に感染。感染すると下痢やおう吐、腹痛などの症状が1〜2日みられる。近年は年間1万人を超す患者があり、12〜1月の冬場が発生のピークとなっている。

 発生の防止には十分な手洗いや、食品の1分間以上の加熱処理、調理器具の次亜塩素酸ナトリウムによる殺菌などが有効とされる。



一休、手数料改定を延期
 東日本巨大地震の影響で全国的に旅館・ホテルの予約キャンセルが広がっている事態を受けて、一休は16日、4月から予定していた手数料(システム利用料)率2%値上げの時期を6カ月間延期すると発表した。

 4月の宿泊実績分から現行8%の手数料率を10%に引き上げる予定だったが、実施を10月実績分からに変更する。

 15日に決定。午後9時過ぎ、契約宿泊施設約1200軒に対して、FAXと客室管理画面上で通知した。「直接被災された地域だけでなく、全国の宿泊施設に甚大な影響が出ている今、手数料を値上げするのは適切でない」(高野裕二副社長)と判断した。

 4月から同時に導入を予定していた「一休会員向けスタンププログラム」と「一休ポイントの1%増額」については、「宿泊施設への送客を増加させるための施策」(高野副社長)であることから、予定通り実施する。利用客に付与するスタンプとポイントの6カ月分の原資は、全て一休が負担する。



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