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　国土交通省は8日までに、08年のクルーズ動向をまとめた。それによると、クルーズ人口は国内、外航合わせて前年比3.3%増の約19万人だった。2年連続の増加。特に外航は01年以来、7年ぶりに10万人を超え、最盛期の00年、01年に次ぐ利用者となった。国内は同1%減の約8万7千人にとどまっており、同省では「底堅い一方で、頭打ちの傾向が見られる」(外航課)としている。

　日本船社が運航する外航クルーズ船利用者は同6%減の2万人だったものの、外国船社の利用者は同11%増の約8万3千人と好調。レジャー目的が約94%に達し、団体旅行や交流目的は前年に比べ減少している。

　クルーズの長さを示す人泊数別では、1〜3泊のショート利用客が全体の約5割、4〜13泊が約4割を占めている。全体の人泊数は約96万人泊で、平均泊数は約9.3泊と前年(10.7泊)より減少。

　方面別ではアジア約35%(約3万6千人)、欧州約29%(約3万人)、地中海約10%(約1万1千人)の順だった。国内クルーズ約8万3千人の内訳は、日本船社外航クルーズ利用者が約8万4千人、内航フェリー利用者が約3千人。

　外航同様、レジャー目的がもっとも多く、約88%を占めている。このうち、ワンナイトによる利用は前年に続き減少。インセンティブや交流目的による利用は増えたものの、セミナーや団体旅行目的による利用は減っている。

　泊別数では1〜3泊が全体の約8割弱に。人泊数については約22万5千人、平均泊数2.6泊でいずれも前年(24万5千人、2.8泊)よりも減少した。

　JR東日本は「大人の休日倶楽部」会員を対象に、同倶楽部のイメージキャラクター、吉永小百合さんがテレビCMやポスター撮影の際に訪れた場所に行く限定旅行商品を発売した。フォトコンテストや特別プレゼントなども用意し、集客増に結びつける。サユリストの注目を集めそうだ。

　十和田湖・奥入瀬、庄内など4コースを設定。出発は7月7日からとなる。

　吉永さんがフライフィッシングに挑戦する場面が登場する十和田湖・奥入瀬コースは往復のJRと宿泊費(1泊2食)込みで、奥入瀬渓流ホテル泊の場合、2万1100円から。

　また、4千円追加すればレンタカーSクラスが2日間付く。

　フォトコンテストでは旅行で撮影した写真を送ってもらい、優秀作品は同倶楽部のホームぺージで紹介するとともに、特に優れた作品(5点)は特賞として吉永さん直筆のサイン入りポスターパネルを贈る。

　特別プレゼント(自動エントリー方式)では、旅行商品購入者を対象に吉永さん主演映画「おとうと」試写会招待やびゅう商品券1万円分などを用意した。

　新型インフルエンザの影響によって、関西などの宿泊施設で予約の取り消しが発生している。JTBグループは、その支援策として店頭や渉外営業、インターネット販売でのさまざまな取り組みを始めた。

　5日から、旅館・ホテルの予約取り消しとなった空室を宿泊予約サイト「るるぶトラベル」「JTBホームページ」で再販売している。宿泊施設側が空室のある日に希望の価格でプランを独自に設定するもので、機動的に間際で販売できるのがメリット。

　関西圏を中心に、東京圏、中京圏の3大都市圏で合わせて約100施設で設定する。一部のプランは店舗でも販売を行い、宿泊施設への支援を強化する。東日本発の企画商品「エースJTB」では同じく5日、京阪神地区を中心とした宿泊プランを発売。6日〜7月17日の期間限定商品。

　また、関西の元気さをアピールしようとJTB西日本は4日、プロモーション「元気でっせ関西」を始めた。近畿2府4県に向け店頭、渉外営業で国内・海外旅行商品の販売を促進する。8月31日まで。販売目標は2万人。

　関西の宿泊を申し込んだ人へのプレゼントキャンペーンも実施する。

　ANAグループは夏休みの旅行需要を盛り上げるため、旅行各社との共同企画や国内ダイナミックパッケージの特別セールなどを展開する。定額給付金での旅行を狙った特別ツアーなども企画し、旅行需要を刺激したい考えだ。

　ANAグループの旅行事業会社ANAセールスは、同社国内旅行商品ブランド「ANAスカイホリデー」から新しい旅行商品「北海道へ全員GO！」「九州へ全員GO」を発売した。3人以上のグループ客や家族客には、(1)対象ホテルで、1泊目1人3千円キャッシュバック(2)ニッポンレンタカー返車時ガソリン券またはANAFESTA買い物券1人3千円分(3)羽田空港から自宅までのタクシー、ハイヤー利用券1人3千円分──から選べる特典を付けた。

　ANAグループと「みんなで飛べば、みんなでおトク」をコンセプトに共同企画を展開する、JTB、近畿日本ツーリスト(KNT)、日本旅行も同様の特典を用意する。3人以上のグループを対象に、帰着日に利用できるタクシー利用券1人3千円分もしくは、各社が独自に用意した特典を付ける。例えば、東京発九州方面旅行商品のうち、JTBが12日に発売した商品の場合、レンタカーガソリン満タン返し不要もしくは帰着日のタクシー券3千円分とANAFESTA買い物券2千円のセット。

　このほかANAでは4日からは、ANAのフライト約900便と宿泊施設を組み合わせられる同社国内ダイナミックパッケージ「旅作」のサマーセールを実施。セールに参画する66の宿泊施設を組み合わせることで、東京発沖縄方面、北海道方面でも3万円台で利用できるようにした。

　3日からは好評の定額給付金ツアーの7〜9月分を発売した。往復の飛行機と宿泊を組み合わせた2万円〜3万8千円の商品。コースは、東京発15コースはじめ、名古屋、大阪、福岡、仙台発のコースをそろえた。

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