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商品・設備 ■第2500号《2009年1月24日(土)発行》  

ユーコムの宿泊管理システム、会員の管理が容易に
 会員制度の充実が特徴というホテルグリーンチェーンは、低価格を売り物に宮城県仙台市内に合計10のビジネスホテルを展開している。比較的新しい店舗にはツインルームを増やすなど、従来のビジネス利用のほかにファミリー層の取り込みにも力を入れている。その同ホテルチェーンでは、ユーコムの宿泊施設管理システム「フロントマネージャー」を客室数が比較的少ない2店舗を除く8店舗に採用し、作業の効率化を図っている。

 システムは、04年末から06年にかけて順次導入した。ホテル別にサーバを設置し、本部と店舗とのやり取りをスムーズに展開するためにネットワークを構築。予約や宿泊管理といったシステムの基本機能に加え、顧客統一管理、ウェブ予約、ホテル間での残室・予約情報などのリアルタイム共有、売上集計、売掛管理の機能をオプションで組み込んだ。

 同ホテルチェーンには約6万人の会員がいるが、システム導入の際には、この会員管理が簡単にできるようにカスタマイズした。同ホテルチェーンのゼネラルマネージャー、今中美恵さんは「会員の管理が容易」と話す。また、ホテルスタッフの管理ができる点も特徴という。例えば、スタッフが獲得した法人会員などの業務成績が簡単に把握できるほか、前年対比だけではなく前月対比での営業分析ができる点が気に入っている。

 ほかにも、「リアルエージェントとネットエージェント、そして直予約の内訳が前月比で分かる」「全店の空室一覧がボタン1つで確認可能」「それまで手作業に頼っていた資料作製が、このシステムのみで簡単に作れる」といった点を評価している。

 この件についての問い合わせ先はユーコム(TEL03・3578・8670)。


書評「JTB宿泊白書2008」

 JTBの宿泊販売から国内旅行の動向を探った「JTB宿泊白書2008」が12月下旬、ツーリズム・マーケティング研究所により発刊された。今回は、国土交通省が07年1月から始めた「宿泊旅行統計調査」の概要についても、図表を交えて分かりやすく解説しているのが特徴だ。

 構成は「国内旅行マーケットの状況」「JTB宿泊券販売状況から見た国内旅行動向」「JTB宿泊アンケートと宿泊施設の評価点」「国土交通省宿泊旅行統計調査」の4部。従来のJTB販売データと合わせて、今回加わった宿泊旅行統計調査を参照することで、「各都道府県の宿泊実態をより深く理解できる」(同研究所)。

 巻末資料には宿泊人数2万人以上の全国231観光地のデータを掲載。また、07年度にJTB宿泊券販売人数が伸びた観光地を人数と伸び率の両面からまとめている。

 価格は9450円(税込み、送料550円別)。販売はJMC(TEL03・5371・3159)。
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