にっぽんの温泉100選 | 人気温泉旅館ホテル250選 | 5つ星の宿 | 部門別100選 | 宿のパンフ | ベストセレクション | 宿の必需品 | 観光経済の本

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
  アーカイブ
→ PR
→ 宿の必需品
目次
→ 観光業界人インタビュー
→ このひと
→ いらっしゃいませ!
→ 最新宿泊&施設情報
→ 特集
→ データ
→ 注目トピックス
→ 2016年のニュース
→ 2016年の写真ニュース
→ 2015年のニュース
→ 2015年の写真ニュース
→ 2014年のニュース
→ 2014年の写真ニュース
→ 2013年のニュース
→ 2013年の写真ニュース
→ 2012年のニュース
→ 2012年の写真ニュース
→ 2011年のニュース
→ 2011年の写真ニュース
→ 2010年のニュース
→ 2010年の写真ニュース
→ 2009年のニュース
→ 2009年の写真ニュース
→ 2008年のニュース
→ 2008年の写真ニュース
→ 2007年のニュース
→ 2007年の写真ニュース
→ 2006年のニュース
→ 2005年のニュース
→ 2004年のニュース

 

旅館・ホテル 第2405号《2007年1月13日(土)発行》  

国観連有志らが新会社、旅館再生を支援

 旅館業界が旅館経営の再生支援に自ら動き出した。国際観光旅館連盟会員の有志などが出資し、旅館の事業再生のための新会社「株式会社スパークス」をこのほど設立した。代表取締役社長には、国観連会長でホテル大観社長の佐藤義正氏が就任。支援対象となる旅館を発掘、再生手法を提案し、投資会社やマネジメント会社と提携して事業再生を進める。従来の大手ファンドなどとは異なる、旅館業の振興や地域の活性化といった視点から、独自の旅館再生スキームの構築を目指す。

 新会社は、東京都港区に事務所を構え、12月下旬から業務を開始。社名の由来は、SPA(温泉)とMAX(最大)を合わせた造語。資本金は2千万円。出資構成比は、国観連会員有志の20の企業・個人が30%、提携先の「キャピタルメディカ」が50%を保有。同社は、医療機関をはじめ中堅・中小企業の事業再生投資に実績があり、新会社に役員も派遣している。残る20%は現在キャピタルメディカが保有するが、今後、コンサルティング会社など有力な事業パートナーに譲渡する予定。

 具体的な業務としては、(1)旅館(または取引先の金融機関)から事業再生に関する相談を受け、再生手法を提案する(2)SPC(資産の流動化や証券化に利用する目的で設立された特別目的会社)の資金調達をアレンジし、取引先金融機関から貸出債権の譲り受けなどを行う(3)提携関係にある複数のマネジメント会社が営業面、運営面で支援し、キャッシュフローを改善する  など。

 案件の状況に応じて経営者の派遣も行うが、支援終了後は元の経営者に返すことを基本とする。困難な場合にも、地域の特性に見合った第三者に売却する考え。

 新会社は組織・事業ともに、公益法人の国観連とは別の企業だが、国観連有志20の出資者は全9支部の会員を含んでおり、国観連のネットワークやノウハウが生きる。新会社内に、出資者以外の国観連会員などを含めたアドバイザリー委員会、投資委員会を設け、事業再生の方向性を検討。投資会社やマネジメント会社に意見を反映させ、旅館業や地域の特性に即した支援を目指す。

 支援先は、当面、国観連会員を優先する。支援対象先の選定基準には、(1)財務リストラ後の事業継続力(2)地域や温泉地での重要度、貢献度(3)経営悪化の経緯、要因(4)経営者、従業員の意志  などを重視していく。

 佐藤社長は「旅館経営は待ったなしの厳しい状況にある。旅館業界のための再生インフラを業界自らが立ち上げることで、経営ノウハウの共有化や人材流動化に取り組み、地域の有力産業として成長できる仕組みをつくりたい。旅館が持つ“伝統文化”“心”を中核に、時代に即した経営への変革を目指す」と語った。

 新会社の年間取扱件数は、当面、投資ベースで3~5件と見込んでいるが、常に10件程度の案件を検討していく計画だ。



ノロウイルス流行、対策急ぐ宿泊施設
対策の一環で、厨房でのマスク着用を徹底(新潟県瀬波温泉・夕映えの宿汐美荘)

 ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒がこの冬、大流行している。国立感染症研究所のまとめによると、81年の調査開始以来、患者数は最悪の数となっている。例年、発生のピークとなる1~2月を迎え、全国の旅館・ホテルにどんな対策を講じているのかを聞いた。

 温泉旅館A
   調理部関係では(1)毎日ミーティング時、対策事項の徹底(2)調理場内においては、調理、盛り付け等食品従事者マスク着用(3)納品等外来者は白衣、帽子、靴の履き替え、マスク着用での調理場へ入室するように徹底。
 館内清掃については(1)トイレ清掃者は専従にして手袋、マスク着用のうえ、次亜塩素酸ナトリウムで便器等の消毒実施(2)各部屋およびパブリックのドアノブ、手すり等は次亜塩素酸ナトリウムで消毒実施。
 全社員および外来者に対しては、手洗いの励行(手洗いのマニュアルを掲示)。
 このほか、専門業者講師による嘔吐物の処理方法講習指導済み。
 もしジュウタンに嘔吐された場合は、嘔吐物を取り去り、熱湯を注ぎ拭き取り、スチームをあてアイロンで仕上げる。
 社員が下痢、吐き気等の症状が見られる場合は、上司にすべて報告し、ノロウイルスの検査を受けさせて、ノロウイルスの感染の有無を確認。ノロウイルス感染の有無にかかわらず、下痢、吐き気等の症状の改善がみられるまでは出勤停止とすることを実施中。

 ビジネスホテルB
   弊社では、今回のノロウイルス騒動では、これまでの食中毒での事故という観点より、2次感染の対策が急務と考えている。
 弊社はレストランなどで直接お客さまに飲食を提供しているわけではなく、いわゆる宿泊特化型の施設であるため、飲食からの食中毒による被害は出ないと考えている。
 しかし、宿泊施設である以上、宿泊するお客さまが外部の飲食や、その方がすでに感染しておられ、弊社施設内で嘔吐や下痢などにより、その汚物を処理している間に弊社の従業員や清掃の外部委託のパート・アルバイトが2次感染し、そこからさらに広がる可能性を危惧している。
 すでに、社内や外部委託先と協議をし、厚生労働省や地元保健所のホームページなどから参考にした対応マニュアルをもとに、周知徹底を図り、万が一の際に備えている。

 温泉旅館C
   先日、全社員を対象にノロウイルスに対する講習会を実施した。内容は以下の通り。
 (1)ノロウイルスの知識、感染ルートの学習(2)日常業務において、各々注意および実施しなければならないこと(3)正確な手洗いの実施訓練。
 皆、非常に関心があり、有意義な講習会になったと思う。

 温泉旅館D
   毎日の朝礼で、保健所からの注意事項(手洗い・うがいの励行、嘔吐物の処理、トイレ掃除の菌付着防止)につき、全部署員に耳にタコができるほどの確認と点検。
 全社員に生ガキのみならずカキ料理の全面摂取禁止。
 ノロウイルス食中毒事件の新聞報道を新聞で出た都度朝礼で読み上げ、注意を喚起。
 下痢、嘔吐の症状ある者の勤務禁止。
 調理場の調理台および包丁などを使用前使用後に熱湯および希釈次亜塩素酸ナトリウムでの消毒を実施。
 特にお節料理の製造は全社員総がかりで取り組むため、200PPMに希釈した次亜塩素酸ナトリウム液での手の消毒、清潔な白衣の着衣、手術用手袋を装着するが、品目が変わるたびに新品に付け替え、など万全の体制を組む。

 温泉旅館E
   (1)トイレ掃除の徹底(2)下痢・嘔吐症状の出た従業員の厨房への立入禁止(3)浴場の塩素濃度の若干のアップ。

 温泉旅館F
   (1)厨房スタッフの手洗い徹底(2)厨房スタッフおよび社員全員の健康管理(インフルエンザ予防注射済み)(3)厨房作業中のマスク着用(4)厨房出入り口に塩素系溶液設置(900×450のバットに塩素系液をはり、長靴をつけ出入りをさせる)(5)風評被害で申し訳ないが、カキ類の感染の恐れのある食材の排除(6)厨房の徹底清掃。
 以上、当館料理長を中心に衛生管理の徹底を図っている。

 温泉旅館G
   (1)調理場のあらゆる所へ薬品入り(ノロウイルスに強いもの)手洗い器を設置し、調理場社員全員の手洗いチェック表を30分おきに実行後に記入させる。毎日総務課チェック(2)貝類は十分に加熱を徹底。カキは当然メニューから外す(3)館外からノロウイルスに侵入された場合の弁明策としての検食の保存の徹底。


四季リゾーツが6施設と提携

 三菱地所子会社の四季リゾーツは1日、フェニックスシーガイアリゾートが保有する2施設など新たに6施設と提携し、泊食分離型の客室販売を始めた。

 四季リゾーツが「365日いつでも1泊朝食付きで5250円」のコンセプトで展開する「四季倶楽部」の提携施設として、同倶楽部の会員150万人と不特定の一般利用者に対して販売する。各施設からは1日5室以上の客室提供を受ける。手数料は売り上げの5%。予約配信料として施設から受け取る。

 新規提携した6施設は、サンホテルフェニックス(宮崎県宮崎市)、ホテル北郷フェニックス(同)、ホテルリッチ&ガーデン酒田(山形県酒田市)、フィットリゾートクラブ(山梨県冨士河口湖町)、文化北竜館(長野県飯山市)、文化軽井沢荘(同北佐久郡軽井沢町)。

 同倶楽部ブランドの総施設数はこれで30都府県、57施設(直営15施設、提携42施設)となった。



旅籠屋、新たに3ホテルを開業へ

 旅籠屋(東京都台東区)は新たに3ホテルを開業する。「千葉勝浦店」(12室)を3月15日、「軽井沢店」(13室)を4月14日、「須賀川店」(12室・福島県)を4月25日に開く。同チェーンはこれで全15軒になる。

 いずれの客室も広さは約25平方メートル。クイーンサイズベッド2台と冷暖房、テレビ、冷蔵庫を備える。宿泊料はルームチャージ形式で、1泊1人5250円、2人で8400円、4人だと1万500円。朝食は無料。


▲ページトップへ
週刊 観光経済新聞
観光業界トップメディア
観光に専門特化
観光立国を推進
JAPAN Endless Discovery
個人情報著作権等ご購読広告掲載お問い合わせ

写真、見出し、記事など全てのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます。著作権・著作隣接権は観光経済新聞社に帰属します。
Copyright (c) 1999ー2017 Kankokeizai News Corporation
All Rights Reserved