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 ■観光業界人インタビュー 第2466号≪2008年5月3日(土)発行≫掲載
緑化フェアに手ごたえ
観光客を2012年に6800万人


群馬県産業経済部 観光局長
樺澤豊氏

──4月1日付の就任ですが、話を聞いてどう思いましたか。
「びっくりしたというのが正直なところだ(笑)。ただ、前職の吾妻県民局長時代は草津や四万、万座といった有名温泉地を抱えている関係から、例えば四万温泉をどうアピールすべきかなど、地元と一緒になって取り組んだ経験がある。観光の何たるかは多少理解しているつもりだ」

──3月29日から、「全国都市緑化ぐんまフェア」(〜6月8日)が始まったが、観光客の入り込み状況はどうですか。
「群馬の観光をアピールする絶好の機会であり、全県挙げて取り組んでいる。目標は100万人だが、開幕から3週間で40万人の来場者があった。これからゴールデンウイークに入り、来場者はさらに増えるだろう。目標達成は確実で、気が早いが成功と言っても過言ではない」

──宿泊客も増えている?
「連休期間中の予約状況は好調であり、フェアの集客効果が出ているのではなか。旅行会社もツアーを組んでくれており、さらに期待したい。特に今回ははとバスとクラブツーリズム、JTBの3社に絞り込み、ツアー造成を働きかけた。もっと多くの旅行会社にアピールしたいところだが、予算にも制限があり、的を絞らせていただいた。また、JR東日本は自社で中吊り広告を作り宣伝してくれるほど力を入れてくれている」

──緑化フェアの後、7月からの取り組みが大事ですね。
「6月末には東京・銀座に新しい拠点、ぐんま総合情報センターがオープンする。ここと力を合わせ、絶え間なく、観光情報を発信していく。例えば六合村の野反といったこれまであまり知られていなかった新しい観光素材の提供やファンクラブづくりなど、視点を変えた取り組みの必要性を感じている」

──ファンクラブ?
「情報センターでは『群馬講座』を新たに開設し、センターを訪れる人に群馬の魅力を知っていただき、ファンになってもらう仕掛けを用意している。県立女子大が講師を派遣してくれるようだ。また、県内の大学生は県外の人が多く、入学式や卒業式には県外から多くの親も出席する。そうした人たちに対し、県観光をPRするのも手だ。ネットワークを広げ、1人でも多くの群馬ファンを増やしたい」

──局長として、まずやるべきことは何だとお考えですか。
「先ごろ、08年度を初年度とする観光振興計画(〜12年度)を策定した。『群馬へいざなう』『群馬でもてなす』『群馬をみがく』の方針のもと、06年度実績を4年間で10%アップさせるのが目標だ。実現に向けどう効果的な施策を打ち出すのかが、当面の仕事だと理解している。具体的には、観光客数は6800万人(06年度6215万人)、宿泊客数が885万人(同805万人)、外国人旅行者数が10万人(同7万3千人)、観光消費額1630億円(同1482億円)に持っていきたい」

──インバウンドのターゲットはどこですか。
「東アジアだ。最近は台湾からの訪問が増えており、ここにもっとアピールする。群馬の持つ豊かな自然、雪や温泉などの素晴らしさが浸透しつつあるようだ。中国については、昨年度知事自らが現地に出向きセールスをした。教育旅行で県を訪問先に選ぶ動きも出てきており、PR次第で取り込めると思う。受け入れ面では多言語表記の案内板など体制も徐々に整備されつつある」

 「組織のあり方も検討課題の1つ。現在、イン関係は観光物産課で行っているが、定期異動があり、長く携わることができない。県観光国際協会とも連携し、中長期的に取り組む体制づくりも必要かなと考えている」

──東京からの観光客が多い?
「一番多いのは埼玉県だが、日帰りがほとんどだ。滞在型観光の提案をし、どう宿泊増に結びつけていくかが求められている。併せて近隣県との競争に負けない、群馬県ならではの特色をどう打ち出すか、今後の大きな課題だ。就任したばかりでこれといった妙案がないが、もう少し時間をいただきたい」

  「これまで『ほのぼの群馬』というキャッチフレーズで全国にアピールしてきたが、観光振興計画のスタートを機に見直す方針だ。今年中に新しいキャッチフレーズを公募する」


【聞き手・内井高弘】
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